Queen嫌い

2004年2月17日
小学生の頃から洋楽を愛聴してきたものだから、Queen が「Keep Yourself Alive」でデビューした頃から、リアルタイムで Queen を聴いてきた。当時、私は Doobie Brothers のようなアメリカ産ロックが大嫌いで、ブリティッシュ系、ヨーロッパ系のロックが好きだった。Yes、Pink Floyd、King Crimson、Emerson Lake & Palmer、PFM、Focus などのプログレ系が大好きだった。プログレ聴いてる小学生とは、かなりイヤなガキだったに違いない。(ブリティッシュ系でも Led Zeppelin は、当時も、今でも嫌いである)
 
ブリティッシュ系では T.Rex や Uriah Heep なんかが落ち目になってきた時期だったと思うけど、デビューしたあの頃の Queen はブリティッシュ感があって好きだった。前述のデビュー曲も、その後のシングル「Seven Seas Of Rhye」、「Now I’m Here」なんかも買った覚えがあるし、セカンド・アルバムの『Queen II』は愛聴盤だった。ところが、3作目の『Sheer Heart Attack』あたりからその悪趣味な一面が徐々に前面に出てきてしまい、気味の悪い音楽にしか聴こえなくなってしまったのだ。『Night at Opera』でそれが更に露骨になり、悪趣味オペラの「Bohemian Rhapsody」やその後継曲である「Somebody to Love」には吐き気を覚えた。曲調も歌詞も、聴いていてかなり恥ずかしいぞ。ブリティッシュ感のあった曲「Tye Your Mother Down」や「One Vision」の路線は好きだったが、奇をてらったような「Mustapha」、「We will Rock You」や「Bicycle Race」、「Crazy Little Thing Called Love」なんかには頭がクラクラした。Styx の「Mr. Robot」などにも通じる笑えない滑稽さがたまらなく醜悪に感じられた。まさに変態ロックの王道、というか女王道である。初期の 10cc や Roxy Music、後の Residents や Flying Lizards のゲテモノ的な悪趣味さの方がまだマシに聴こえたものだ。
そんなわけで、今回のこのコンピレーションCD『Jewels』の収録曲を見ると、Queen の恥部のオンパレードのように感じてしまう。かなり恥ずかしい曲が次々と・・・、これほど恥ずかしいCDはめずらしい・・・というか、これ以上に恥ずかしいCDを私は知らない。とてもぢゃないけど、全曲を一気に聴けるハズがない。
 
ちなみに、このCDはコピー防止された「CCCD」っていう規格のやつなんだけど、簡単にMP3もコピーCDも作れちゃう(ヒミツの交換日記にて証拠を暴露しちゃいます)。それなのに「CCCD」にする意味ってないんぢゃないかなあ?
 
ところで、私は Queen のライブを4度見ている。1979年の札幌・真駒内アイスアリーナ、1982年の札幌・産業共進会場、1985年の東京・代々木、1986年のロンドン・ウェンブリーである。年を経過するに従ってライブがつまらなくなっていったのは言うまでもない。2拍と4拍遅れでエコーバックしてくる設定のエコーチェンバー(アイディア賞ものだね、でも Pink Floyd がそれより以前に「One of These Days」や「The Dark Side of the Moon」でやっていた事だけど)を使った初期のライブが好きだった。「Bohemian Rhapsody」のオペラな中間部分をどのようにライブで再現するのか気になっていたのだが、実際には、その部分はテープを流して、メンバー全員がステージからいなくなり、ステージ上は真っ暗になっていた。そのスキに、フレディー・マーキュリーはバックステージで衣装の着替え(お色直し)をしていたってのが笑えた。
 
 

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