バイク嫌い
2004年4月26日
さぁ、自宅のまわりの雪も完全に溶けたぞ。あと10日くらいで桜も咲き始めることだろう。ってことで、雪が溶けたから、さっそくバイクである。
バイクって言っても、私は普通自動車免許しか持っていないから、私のそれは50ccのやつだ。いわゆる「原動機付自転車」ってやつである。別に750ccとかハーレーとかには興味がないので、現状の50ccで満足している。スピードと轟音で走るのではなく、のんびりと街中を走るタイプの私にはそれで充分なのである。燃費がめちゃくちゃ良くて、ガソリン1リットルで50kmくらい走っちゃうのも魅力だ。それに、どうぞ乗ってください・・・って言ってるような低姿勢な小型の車体が好きなのだ。かわいいやつさ。ヤマハの「RX-50」っていう車種なので、その「RX」から、「レックス」というニックネームを付けて呼んでいる(車種がSXでなくてよかった・・・)。これで添い寝でもしてくれたら、どこに嫁に出しても恥ずかしくないぞ。いや、かえって恥ずかしいかぁ。
それで、さっそく、そのバイクに乗って、買い物に行ってきたのだ。自宅の近くにあった『モスバーガー』がつぶれちゃったものだから(ちなみに『ミスタードーナッツ』もつぶれた『魔の地帯』なのだ)、ちょっと離れた所にある『モスバーガー』まで行ってみた。平岸街道を澄川から北進して、地下鉄「平岸」駅の交差点を左折して幌平橋に向かった。
その途中にある地下鉄「中の島」駅の交差点で信号待ちしていた時の出来事である。
その交差点の、信号を変わるのを待つ私のバイクの目の前に、そこの横断歩道を渡ろうとしていた女性がいた。近所の主婦のようで、買い物袋をぶらさげた、私と同じ年齢くらいのオバちゃんである。(ってことは、私はオジちゃんだな) どうしちゃったのか、その女性と目が合ってしまったのだ。すると、知り合いでも何でもないのであるが、彼女は私に微笑むような表情をして、横断するその歩行の方向を変えて、私に近付いてくるのである。まるでその歩行はスローモーションのように見えた。そして、私の前、1mくらいの所で立ち止まり、私のバイクのヘッドライトを指差しながら、ひとこと・・・。
「ライト、ついてますよ!」
私はトリップ状態になったのであった。
彼女のあの表情から察するに、彼女は純粋な親切心で私に指摘してくれたんだろうなぁ・・・。わざわざ見知らぬ私にそう言ってくれるのだから、ホント、いい人なのであろうなぁ・・・。親切な心、それと昼間なのにライトをつけるのはエネルギーのムダだと思うエコロジーの考えもある立派な志を持った人なんだろうなぁ・・・。ただ、単に、バイクは昼間も点灯して走らなきゃならないって事だけを知らなかった・・・、そう、けがれなき心を持った女性なんだろうなぁ・・・。ハート・オブ・イノセンスかぁ・・・。彼女のそのハートを傷つけるなんて私にはできない・・・。「昼間もライトつけて走るもんじゃい、われ!」とかなんとか言ったら、それがいくら真実でも、彼女のその親切心を裏切る事になってしまう。真実を伝えてあげるのも親切であり勇気であるのはわかる・・・、でも、それを知った彼女はいたく傷つくに違いない。私の一言で、もう一生、彼女は親切な心を閉ざしてしまうかもしれない・・・。これは人類のとっての大きな損失になるかも・・・。
と、瞬間的に、そんな思いが私の頭の中の良心回路を駆け巡ったのであった。
だから、私は、
「あ、どうも・・・」
と、少々恥じらいながらライトを消し、軽く感謝の意を込めた表情をつくった。(臭い芝居だ)
そして、私の進行方向の信号が青に変わると、私は彼女がいなくなったのを確認してからバイクのライトを点灯させて、全力疾走となったのであった。
その後、彼女が他のバイクの人にも同じ指摘をして回っていない事を祈る。
バイクって言っても、私は普通自動車免許しか持っていないから、私のそれは50ccのやつだ。いわゆる「原動機付自転車」ってやつである。別に750ccとかハーレーとかには興味がないので、現状の50ccで満足している。スピードと轟音で走るのではなく、のんびりと街中を走るタイプの私にはそれで充分なのである。燃費がめちゃくちゃ良くて、ガソリン1リットルで50kmくらい走っちゃうのも魅力だ。それに、どうぞ乗ってください・・・って言ってるような低姿勢な小型の車体が好きなのだ。かわいいやつさ。ヤマハの「RX-50」っていう車種なので、その「RX」から、「レックス」というニックネームを付けて呼んでいる(車種がSXでなくてよかった・・・)。これで添い寝でもしてくれたら、どこに嫁に出しても恥ずかしくないぞ。いや、かえって恥ずかしいかぁ。
それで、さっそく、そのバイクに乗って、買い物に行ってきたのだ。自宅の近くにあった『モスバーガー』がつぶれちゃったものだから(ちなみに『ミスタードーナッツ』もつぶれた『魔の地帯』なのだ)、ちょっと離れた所にある『モスバーガー』まで行ってみた。平岸街道を澄川から北進して、地下鉄「平岸」駅の交差点を左折して幌平橋に向かった。
その途中にある地下鉄「中の島」駅の交差点で信号待ちしていた時の出来事である。
その交差点の、信号を変わるのを待つ私のバイクの目の前に、そこの横断歩道を渡ろうとしていた女性がいた。近所の主婦のようで、買い物袋をぶらさげた、私と同じ年齢くらいのオバちゃんである。(ってことは、私はオジちゃんだな) どうしちゃったのか、その女性と目が合ってしまったのだ。すると、知り合いでも何でもないのであるが、彼女は私に微笑むような表情をして、横断するその歩行の方向を変えて、私に近付いてくるのである。まるでその歩行はスローモーションのように見えた。そして、私の前、1mくらいの所で立ち止まり、私のバイクのヘッドライトを指差しながら、ひとこと・・・。
「ライト、ついてますよ!」
私はトリップ状態になったのであった。
彼女のあの表情から察するに、彼女は純粋な親切心で私に指摘してくれたんだろうなぁ・・・。わざわざ見知らぬ私にそう言ってくれるのだから、ホント、いい人なのであろうなぁ・・・。親切な心、それと昼間なのにライトをつけるのはエネルギーのムダだと思うエコロジーの考えもある立派な志を持った人なんだろうなぁ・・・。ただ、単に、バイクは昼間も点灯して走らなきゃならないって事だけを知らなかった・・・、そう、けがれなき心を持った女性なんだろうなぁ・・・。ハート・オブ・イノセンスかぁ・・・。彼女のそのハートを傷つけるなんて私にはできない・・・。「昼間もライトつけて走るもんじゃい、われ!」とかなんとか言ったら、それがいくら真実でも、彼女のその親切心を裏切る事になってしまう。真実を伝えてあげるのも親切であり勇気であるのはわかる・・・、でも、それを知った彼女はいたく傷つくに違いない。私の一言で、もう一生、彼女は親切な心を閉ざしてしまうかもしれない・・・。これは人類のとっての大きな損失になるかも・・・。
と、瞬間的に、そんな思いが私の頭の中の良心回路を駆け巡ったのであった。
だから、私は、
「あ、どうも・・・」
と、少々恥じらいながらライトを消し、軽く感謝の意を込めた表情をつくった。(臭い芝居だ)
そして、私の進行方向の信号が青に変わると、私は彼女がいなくなったのを確認してからバイクのライトを点灯させて、全力疾走となったのであった。
その後、彼女が他のバイクの人にも同じ指摘をして回っていない事を祈る。
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