イランの運転嫌い

2005年4月9日
 
初めてイランに行った時、何だか、とてつもなく遠い国か、知らない惑星に漂着した気分だった。慣れないうちは、黒い布を頭から被っている「チャドル」という衣装の姿の女性が、中世の魔女に見えて、街角でぬぅっと現れると、ギョッとする事があったもなぁ。
 
イランはイスラム教の国だから、生活習慣の違う日本人はいろいろと苦労させられる。
 
イスラム圏では、豚肉もアルコールも禁止である。現地では売っていないから手に入らない。牛肉や鶏肉はOKなのであるが、教義に沿った殺し方をした牛・鶏でなければ不可である。
 
イランには、多くの日本人が開発援助で滞在しており、彼らが日本に一時帰国する場合は、カラッポのスーツケースで日本へ帰り、和食の食材や、豚肉の冷凍を詰め込んでイランに戻るそうだ。紙パックの日本酒を持ち込もうとしても、イランの税関で没収されるらしい。調味料だと言ってもダメだそうである。
 
でも、イランって国は、我々が勝手に想像しているよりも、ず〜っとまともな国でなのである。一時、日本にやって来たイラン人は、仕事の当てもなく、東京の上野の地下道あたりをうろうろして、偽造テレカの販売等をやっていたので、
 
「イラン人」=「怪しげ」
 
の図式ができあがっているが、現地の人達は気さくで、優しく、紳士的であった。
但し、車の運転をすると人が変わった様な運転になる。かなり凶暴な生物に変身するのだ。その運転技術の高さは、世界にも類を見ないほど恐ろしい。
 

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