中米嫌い (2)
2005年4月21日昨日の続きである。
あと、残る道はヒッチハイク・・・かなぁ?と、私は長距離トラックの運ちゃんに声をかけた。なんとか荷台に乗せてもらうことになったのは良かったのだが、ヒッチハイクしたつもりだったけど、結局、トラックの運ちゃんには、バス代程度のお金を取られてしまった。とにかく、私は無事にトラックの荷台に乗せてもらって、近くの町まで行けることになった。
トラックの荷台で見た風景はとってもきれいだった。どこまでも続く木々が海みたく広がった樹海があり、夕刻で辺りは赤みが帯びてきていたから、ビーチで夕日を眺めているような錯覚になった。
そして、小さな町に着いて、私がトラックの荷台から降ろされた時は、もう辺りは真っ暗になっていた。体中は砂だらけで、髪の毛はガチガチになっていた。
その小さな町は、まるで廃墟のような町で、ホテルが一件しかなく、しかもそれは売春宿らしく、ロビーにはけばけばしい女性がたむろしていた。怪しい小男が薬物を買わんかと何度も言い寄ってきた。その手の薬物って、この国の特産物だもなぁ。女性も薬物も絶対に買わないってのが私の鉄則だから、勿論、どちらも相手にしなかった。ニカラグアのこんな街には、観光客は来ないのだろうなぁ。私はこの町に泊まった数少ない日本人であることには違いないなぁと実感し、私はシャワーをあびて熟睡したのだった。
余談であるが、ニカラグアの首都、マナグアには、マナグア湖という琵琶湖の3倍くらいもある大きさの湖がある。夏のこの熱さの中なので、湖で泳げるかなと期待して行ってみたところ、工場から数十トンもの水銀性物質が流れ出してしまっていて、この湖で泳ぐなんて、とんでもないことだったのだ。ニカラグアには、もっとでかいニカラグア湖というのがあって、こっちのほうは、水質も良く、泳げるそうである。
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