バリ島嫌い (2)

　
それで、どうしたかと言うと、あの退廃した街に出る気に全くならないから、無理して豪華なホテルに泊まり、ホテルから出ないで過ごせるように計画したのだ。そんなことを考えてたら、バリ島のハイアットホテルのことを思い出したのである。敷地がものすごく広くて、すごい豪華らしい。そうだ、バリ・ハイアットに行こう！　バリ島のハイアットホテルの中には、レストラン、プール、ビーチがあり、ホテルから出なければ、悪い奴と会うことないし、ってことでさっそく予約をした。
　
そして、その時は最高に良いバリ島滞在だった。ハイアットホテルは素敵だった。ホテルの中にプライベートビーチはあるし、プールも6個あって、流れるプールもあった。レストランもお土産屋もいっぱいあって、部屋も広くて快適だった。
ホテルの周りのヌサドゥアという地域の居心地が良いのである。インターコンチとかヒルトンとかの一流ホテルがたち並ぶ地域である。バリの空港から車に乗ってくると、インドネシアの町並みは、お世辞にもきれいと言えないような所であるが、一歩、ヌサドゥアに入ると、まるで別世界である。道路はきれいに舗装され、芝生が敷き詰められ、噴水まであるのだ。警官もそこら中に立っていて治安は保たれている。
　
ヌサドゥアは快適なんだけど、ただ、びっくりしたのは、物価が高いのである。インドネシアながら、日本よりちょっと安いくらいの物価だった。同じ島なのに、クタのビーチの5倍もするのである。でも、5日の滞在であるし、こんなに快適なら、それはそれで高くはないなぁと思えたのだった。
　
　
正確に言うと、バリには「グランド・ハイアット・バリ」っていうのと、「バリ・ハイアット」っていうホテルがある。両者は姉妹ホテルであり、相互の施設をシャトルバスで結んで利用できるようになっている。私が宿泊したのは、「グランド・ハイアット・バリ」のほうである。