中国嫌い 野次馬編
2005年6月1日最近、私が札幌や東京にいて思うのは、野次馬ってすごく少ないことである。私もそうだけど、道で何かあっても、余程のことでないかぎり立ち止まらない。
その点、中国の人達は本当に違うのだ。中国ってのは、何か少しでも珍しいことがあったりすると、野次馬がたくさん集まってくる傾向がある。
私が中国に行った時の事である。成都という三国誌で有名な街に寄った。成都は四川省の州都であって、まあまあの規模の都会である。そんな街の中をレンタサイクルを使って移動していた時、火事があったのだ。火事と言っても、煙すら見えないボヤで、申し訳なさそうに消防車が1台来ているだけだった。しかし、どこからともなく野次馬がたくさん集まってきたのだ。通行人も火事の現場の前で立ち止まり、道路はあっという間に人で埋め尽くされてしまった。道がふさがっているので、その道を通ろうとする車が詰まり、連鎖反応的に渋滞はどんどん膨れ上がり、私は30分間もその人ごみの中に閉じ込められてしまったのだ。
あの人たち、よほど暇なのか、そこまでして見る物でもないのに、まあ、それが野次馬というものなのだよなぁ・・・。
何年か前に、中国の上海にすごく敷地面積の広い「大丸」デパートができて、開店直後は、ものすごい人で大盛況だった。しかし、売上を計算したら、人があんなにいたのにもかかわらず、凄く少なかったそうである。野次馬根性の中国人は、衝動買いするという文化もないし、妙に納得できる話だった。
野次馬と化した集団の中国人てのも、ちょっと怖いものだよ。
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