ポッキー嫌い (2)

2005年8月28日
 
昨日のポッキー(ミカド)の話の続きである。
 
ある時、ヨーロッパの某国で、仕事仲間の家でのパーティに行ってきた。
その時の宴で、酔っ払いながら、数人でゲームをやったのだった。どんなゲームなのか簡単に説明すると、それは、箸のような25cmくらいの棒状のものを30本くらい、まず、束ねて手で持つ。テーブルの40cmくらい上でその手を開いて、棒の束をテーブルの上に落とす。すると、バラバラに落ちた棒たちは、互いに絡み合うように立体物を形成する。その立体物から、皆で順番に、そ〜っと1本づつ好きな棒を抜い行く。その立体が崩れると負け。それぞれの棒には線で色分けされており、その色で点数が決まっていて、点数の高い人が勝ち。そんなルールのゲームである。
日本でも、将棋の駒で山を作って、崩れないように駒を取っていくゲームってのがあるし、砂場で砂山を作って、砂山の頂上に立てた棒を崩さないように多く砂を取るゲームなんかがあるけど、それに良く似た雰囲気のゲームである。
そのパーティの席で、そのゲームの名前を教えられて、私は愕然としたのだった。そう、この棒取りゲームの名前こそ「ミカド」なのである。ヨーロッパ版「ポッキー」は、このゲーム「ミカド」で使う棒に似ているって事から、「ミカド」の名前が付いたのだ!とその瞬間に理解できた。
日本の「天皇」の意味ではなかったのだ。フランスのグリコの人、ちゃんと考えたネーミングしていたんだね、誤解してごめんよ。
 
ところで、私は、フランスのパリにあるリヨン駅のキヨスクで「ミカド」を買った事がある。それで、スイスのジュネーヴに移動するオレンジ色のTGV(フランスが世界に誇る世界最高速の新幹線)の車内でおやつとして食べた。時速300kmで突っ走る車内で「ミカド」である。その「ミカド」の味は、そのチョコレートの味が日本の「ポッキー」とかなり違っていた。日本のチョコレートは、口の中で滑らかに溶けるクリーミーなやつが多いのに対し、ヨーロッパのチョコレートは、硬かったり、粉っぽかったり、くどかったり、変に甘すぎたりするのがほとんどである。チョコの本場と思われているスイスの板チョコでさえ、そんな感じだから、日本人の口には合わない事が多い。「みかど」のチョコの部分は、そんなヨーロッパのチョコの味の文化が反映されていて、結構、粉っぽくて、はっきり言って、かなりおいしくないのであった。
以前、フランスで「ミカド」を買って来て、日本で友人に土産として配布した事があったけど、やはり、評判は良くなかった。
 
ぢゃ、さっそく、「ポッキー」を買って、「ポッキー」で「ミカド」ゲームをして、ヨーロッパ気分を味わおうね。
 
(つづく)
 
これがゲーム「Mikado」だ!
http://ejf.cside.ne.jp/review/mikado.html
http://members.aon.at/hwien/jetzt/lecker/b/msp.jpg
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/90/Spiel_Mikado.jpg
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/04/Mikado.jpg
http://www.ping.be/~pvandew1/avengers/miadvert.htm
 
 
 
 
 

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