NHK嫌い (3)
2005年11月12日度重なるNHKの不祥事の影響で、受信料の不払いをする人が激増し、NHK会長が未納者に対しての法的手段について言及するに至った昨今であるが、先週、NHKの受信料集金の人が私の家にやってきた。
実は、私がNHKの受信料集金人の訪問を受けたのは初めての事なのだ。
そもそも私はNHKと受信契約をしていない。
NHKの受信料というものには納得いかないから、契約する気もないし、受信料を払う気もない。
事実、NHKを全然見ていないんだもの、見ていないのに料金を取られるなんて不条理じゃないか。
私の実家では、私が子供の頃から「受信料不払い運動」に参加しており、受信料を払ったことは一度もない。受信料不払い運動のシール(その手の運動を展開している団体からもらったそうだ)を玄関に貼ってから、受信料集金人が来なくなったそうだ。まるで護符のようなシールだなぁ。
私が実家を出て一人暮らしになってからも、私のその一人暮らしの家(不払い運動のシールは貼っていない)には、それまでに一度たりとも受信料集金人が来たことがなかった。
私の知人にも支払い拒否している人がいて、その家には半年の一度くらいの割合いで、受信料に関する説明のパンフレットと受信料納入の為の振込用紙のセットが届くらしく、それを無視し続けているそうだ。ところが、我が家には一度もそのようなものすら届いたことがない。NHKに放置プレイされていたのだ。だったら永遠に放置しておいてほしいのにぃ。私の場合、実家の親が受信料を払っていないってことで、NHKのブラックリストに親の名前と一緒に私の名前があるのかも知れない。
私はホントに、NHKは見ていないのだ。
我が家のテレビでは、どのチャンネルにも、NHKが映るようなチューニングを合わせていない。だから、「ハッチポッチ」の洋楽パロディが面白いとか、「むしまるQ」、「なんでもQ」のシリーズの中の歌がブッ飛んでいて面白いってのは知っているけど、自分でNHKにチャンネルを合わせて見たことなど一度もない。「英語で遊ぼう」の歴代のお姉さんが美人だとか、「ニャンチュー」の相手役の歴代のお姉さんが可愛いとかの噂も知っているが、実際に見た事はないのだ。(ニャンチューの相手役が石川ひとみさんの時が良かったなぁ・・・って、見てないってば!)
「にんたま」も見ていないから、先生の声がチキチキマシンの「ブラック魔王」、バビル2世の「ヨミ」と同じだなんて知らないし、「ミド・ファド・レッシー・ソラオ」も見ていないから、ソラオのオヤジの職業が汽車の運転手だなんて事も知らない。
私が見ていたのは「ひょっこりひょうたん島」とか、「サンダーバード」、「タイムトンネル」、それに「タイムトラベラー」とか、ノッポさん(高見映)が出てくる「できるかな」の前身番組の「なにしてあそぼう」の時代だけだ。「紅白歌合戦」も「八犬伝」も「ネコジャラ市」も「連想ゲーム」も「満点パパ」も「面白ゼミナール」も「中学生日記」も「ロズウェルの恋人」も見ちゃいない。
そういえば、私が幼稚園に通っていた頃にノッポさんの番組を初めて見て、「この人、何もしゃべらないんだけど、そういう病気なんだろうなぁ。子供の頃、いじめられなかったんだろうか。みんな、まだ、ノッポさんの病気のことに気がついていないようだから、黙っておこう」と思ったものだ。小学校に入って、「自閉症」という病気について知った時、「ノッポさんの病気のことなんだな」と心を痛めたものだ。
何の話だったけ? そうそう、NHKの受信料集金人が先週に私の家にやってきた話だ。
集金人は契約を迫った。
とんでもない。NHKなんか見ていないし、今後も見る気はない。
それでも集金人は契約と受信料の納付を迫った。
NHKなんか見ていないんだってば。
それでも払えと言う。
契約する気ないってば。日木流奈くんの件のようなデタラメな番組を作る奴に払う金なんかないぞ。なんで募金チャリティ番組とか行方不明者公開捜査番組のような公共性のある番組をNHKではやらないで民放がやっているんだ?
私にパンフレットを差し出して、受信料はNHKの唯一の収入源なんだからと言う。
ウソをつけ! NHKは番組関連のCDや本やグッズを売って金儲けしているじゃないか。番組を海外の放送局に暴利で売り付けて収益あげているじゃないか。
見なくても払わなければならないと言う。
見ていないんだから払う必要なし。そ〜いう奴には、こ〜ぅしてあげよう、と、私は小銭入れを奥の部屋から持ってきた。幼児の頃にNHK教育テレビで見た、どこかの国での昔話し(童話だったっけ?)を思い出したのだった。そして私は、その小銭入れを振って、カネの音を集金人に聞かせてあげた。チャリン、チャリン〜。
「見ていないものにカネを払えという人には、カネの音だけで充分でしょう。」
集金人は負けを認めるかのように、うなだれて帰っていったのだった。
コメント