映画嫌い (32)
2006年4月3日昨年の夏にアメリカで見た映画が「アローン・イン・ザ・ダーク」だった。
あれを見てから、かなりの時間が経過しちゃっている今、どんな映画だったか思い出そうとしても、ほとんど思い出せない。記憶にほとんど残らない映画なのだ。だから、その程度のショボい映画だったってことだ。宇宙人に誘拐されて、その部分の記憶を消されちゃったんじゃあるまいしなぁ。この映画は来月に日本でも劇場公開されるようだから、こんな見る価値のない映画は絶対に無視しよう。
これも元はゲームだったやつだ。ゲームに無理矢理とストーリーを付けて実写版にしてみました映画である。「バイオ・ハザード」にしても「スーパー・マリオ」にしても、前述の「DOOM」にしても、ゲームを映画化してもつまらないのである。それでも「バイオ・ハザード」は若干ながら商業的に成功しちゃったものだから、二匹目のドジョウってことで、こ〜いう映画を作っちゃたんだろうなぁ。
で、この映画の件でわずかに残っている記憶の断片をかき集めてみると・・・。
主人公のエドワードは孤児院出身で、魔界対策特殊部隊(名前は違っていたかも)の元・隊員。1万年前にアビカニ族が「魔界の扉」を封印したのだが、人間界に魔界の生き物が残っていた。アビカニ族の遺物をめぐって、魔界の生き物とエドワードの抗争が発生する。同じ孤児院に育った人間たちが姿を消していく。封印された「魔界の扉」は開くのだろうか?・・・ってな感じだった。
とにかく、ストーリーが整理されていないのだ。前後関係もおかしいし、説明不足だったり、説明過剰だったり、不自然だったり、無意味・不要なシーンも多いし、ごちゃごちゃなのである。各シーンでのパワーの配分がおかしくて、どのシーンをクライマックスにしたかったのかも不明だった。編集で削除しちゃってもいいような無意味なシーンを長々と時間をかけて見せられてしまい、それがセコい時間稼ぎにしか見えない。アクション・シーンも、特殊部隊と魔物とのドンパチのシーンもマヌケなほどスケールが小さい。ヒロインとして登場している主人公の元恋人で人類学者のアリーンってのが、こりゃまた魅力が全然ない。このような女性をヒロインとして映画を見なければならないってのはつらい、つらい。お願いだからちゃんとしたヒロインっぽい女性を出演させてよぉ。
一昨日、「逆・アカデミー賞」というべき「ラジー賞」について書いたが、実は、米国には「逆・ゴールデン・グローブ賞」にあたる「スティンカーズ最悪映画賞」ってのもあるのだ。2005年度の「スティンカーズ最悪映画賞」では、この映画にかなり注目が集まったのは当然のことである。5部門でノミネートされ、その中の4部門で大賞を取った。つまり、2005年度の最悪映画ってことである。
2005年度・スティンカーズ最悪映画賞
「最悪作品」部門:最悪作品賞受賞(グランプリ!)
「最悪演出センス」部門:最悪演出センス賞受賞
「最悪主演女優」部門:最悪主演女優賞受賞
「最悪特殊効果」部門:最悪特殊効果賞受賞
「最悪歌唱」部門:ノミネート
日本での宣伝文句は「魔界の扉に全米が嘲笑した・・・」としたらどうだろうか?
映画「アローン・イン・ザ・ダーク」
http://www.alone-in-the-dark.com/index2.htm
スティンカーズ最悪映画賞
http://www1.kcn.ne.jp/~pop/sbma/sbma00.html
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