映画嫌い (41)
2006年4月21日本日の映画は「ピンク・パンサー (The Pink Panther)」だ。来月から日本で劇場公開されるやつだ。
フランスのサッカー・チームの監督、グルアンが毒の塗られたダートを刺されて殺される事件が発生した。その時に彼が身に付けていた高価なダイヤの指輪「ピンク・パンサー」が忽然と消えてしまったのだ。事件を任されたドレイフェス警視は、クルーゾー警部とポンゾン刑事に捜査を指示した。
主演のクルーゾー警部の役を演じるのがスティーヴ・マーティン、同行するポンゾン刑事を演じるのがジャン・レノである。
ひとことで言っちゃえば、クルーゾー警部のおバカなシーンを集めたドタバタ・コメディってなところだろうけど、これが、また、ぜんぜん笑えないのだ。花瓶に手を突っ込んで、手が抜けなくなって・・・ってな古典的なドタバタで笑えってのが無理なのである。同様な映画の「裸の銃を持つ男」シリーズでレスリー・ニールセンが演じるドレビン警部の役どころのおバカを思い出させるシーンが多く、笑いの密度はクルーゾー警部ほうがはるかに薄い。笑いに関するアイディア不足が原因じゃなかろうか。なんてったって、おバカを演じるのがクルーゾー警部だけなのがつまらない。ジャン・レノの演じるポンゾン刑事は(バック・ダンサーの踊りのマネのシーン以外には)お笑いにほとんど参加してこないのである。ジャン・レノの不器用でデクノボー的なキャラを有効活用して、それでギャグに仕立てるくらいのことをやっても良かったのではなかろうか? ストーリーにヒネリもないし、これという見どころもない。なんで今さら「ピンク・パンサー」を映画化しなきゃならなかったのか不思議である。ってことで、この映画も見る価値がないだろうね。ジャン・レノも仕事を選べよなぁ。
最後のシーンで、病院のベッドが動き出し、病院の廊下を走るんだけど、ピンク・フロイドのライブでスクリーンに上映される映像を思い出してしまった。あのまま、道路を走って、滑走路を走り、離陸して空を飛んでほしいなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。ピンク・フロイドのファンにはウケると思うよ。ピンク・フロイドとピンク・パンサー、ピンクつながりってことで。
映画「ピンク・パンサー」
http://www.foxjapan.com/movies/pinkpanther/
映画「裸の銃を持つ男」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000063UW8/250-5180303-5185010
さて、今回も、相互リンクしている皆さんの為だけの、お得な情報あり。
見られない方は残念でした。
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