CD-R 嫌い (3)

2006年5月3日
 
今から7年前の1999年のことなんだけれど、あの当時、私は隔週で某ローカル放送局のラジオ番組にゲスト出演していて、オカルト・コーナーを担当していた。毎回、違ったテーマで、世の中にはびこるインチキ・オカルトを取り上げて、それを批判的に笑い飛ばす内容だった。前述の江本勝の「波動」のインチキを話題にして、波動測定器として高額で販売されている「MRA」というインチキ機械の実体を告発したり、その他には、ジョージ・アダムスキー、ビリー・マイヤー、ノストラダムス、サイババ、宜保愛子、矢追純一、五島勉、細木数子などのインチキもおちょくった。落合信彦、立花隆なんかもオカルトに絡めて笑い飛ばしたし、アガスティアの葉、タキオン、気功、風水、占星術、血液型性格判断の話題も扱った。その番組は2年半で終わったので、ホメオパシー、バイオタイド理論、ルルドの泉なんかのマイナーな事象を扱えなかったのが残念だ。オカルトではないけれど、辻元清美、柳美里なんかも話題にしてボロクソに批判したっけなぁ。
 
そのコーナーの評判はかなり良かった。新聞の記事で番組の内容やリスナーの反応を好意的に取り上げてくれたし、雑誌のインタビューも何度か受けた。だから、その番組のプロデューサーから、隔週じゃなくて毎週にしたいと要望されたが、私が例によって海外を飛び回っている為に、お断りせざるをえなかった。あの番組は生放送じゃなくて録音だったけれど、毎週ぶんの録音に付き合うだけの時間がなかったのだ。
 
番組宛てに、リスナーさんからの手紙がさくさん送られてきた。勿論、全部を読んだ。それらの手紙はおおむね、賛同、激励の内容だったのでひと安心だった。「アダムスキーってウソだったんですか!実は信じていたんです。すっかり騙されていたことになりますね」とか、「落合信彦ってそのような人だったんですね、彼の著書を愛読して信じていただけに、彼に腹が立ってしょうがありません」のような内容の手紙が多く、少しは啓蒙活動として効果があったんだなぁ・・・とホッとした。
 
おちょくられた本人は地方のローカル番組のラジオなんかを聴いていないだろうから、かなり言いたい放題をやっていた。リスナーの誰かが本人に通告するのではないかと、本人からの反応をちょっとだけ期待していたんだけど、結局、おちょくられた本人から抗議を受けたことはなかったなぁ。
 
中にはリスナーからのヘンテコな手紙もあった。サイババのホモ・セクハラ、臓器売買、セイコーの腕時計を出すマジックの正体などを話題にした時は、サイババの熱烈な信者らしき人物から支離滅裂の抗議文が来た。サイババのそのようなインチキや犯罪行為に反論するのではなく、私の人格を攻撃したり(それも人違いしてるしなぁ)、放送局を脅迫する内容だったのだ。ホント、内容が支離滅裂で、何が主語なのかもわからないようなヘンテコな文法の為に、半分くらい意味がわからなかったけど、口調は威圧的で、ヒステリック。まるでイヤガラセ、逆恨み、八つ当たりなのである。そのような手紙を送りつけてくるってのは、「愛」を説くサイババの教えに反するんじゃないかねぇ? サイババの信者の心の狭さを露呈する楽しい出来事だったよなぁ。
 
アダムスキーのビリーバーの40才のリスナーからも「公開質問状」っていう手紙があった。いったいどこが「公開」なのか不明であるし、その内容も幼稚(40才と自称しているけれど、実際は中学生くらいじゃないのかなぁ?)かつ反駁にもなっていなかったから、「次回の放送でこの件について答えてください」ってのを無視して、その手紙は番組で取り上げなかった。すると、それ以降、毎週、そいつから同じ手紙が来るのだ。コピーでなくて、手書きで、毎回、同一の文章なのである。根性だけはあるよなぁ。で、その毎週の手紙が、毎度毎度、封筒に50円の切手しか貼っていなくて、料金不足なのだ。その不足分と手数料を放送局が渋々と払っていたのである。そいつの手紙には毎回、「一度、お会いして議論しませんか?」って書いてあったのだけれど、40才にもなって、何度も料金不足の郵便物を送りつけてくるような無礼かつ非常識な奴に会うわけがないだろ!
 
細木数子のインチキを暴露した時の反響が一番多かった。当時は、今のようなテレビでレギュラー番組を持つほどの人気ではなかったけれど、そこそこ知名度のある細木数子だった。放送後に送られてきた手紙を読むと、結構、信じちゃっている人が多かったんだと驚かされた。細木数子の過去の著書は古本屋で105円で売られていて、それらに書かれている、「山口百恵が1984年に離婚する」とか、「江川投手が1984年に巨人軍を追われる」など、その占いがハズレまくっていることが一目瞭然なのに、なんで信じているのかなぁ?
 
あれから7年か。
今となっては、誰もサイババを話題にしなくなったし、矢追純一はテレビから干されているし、宜保愛子は故人になって忘れ去られた。宜保愛子はあの世で成仏できたのであろうか? そして、1999年には何も起こらずに、我々は21世紀を迎え、ノストラダムスも「Y2K」も賞味期限が切れて過去のものになった。
一方、細木数子はろくに占いも当たらないくせに、テレビのレギュラー番組を持つようになり、毎週毎週、インチキで醜悪な暴言を吐き続けている。相変わらず、占いは当たらない。細木数子がホリエモンに対して、「ライヴドアが今後にどんどん発展する」って言っていたのを、みんな、忘れるな!
更に、一方では、織田無道が消えたと思ったら、江原なんとかという新たなインチキ霊能者が登場したしなぁ。あそこまでいいかげんなウソを吐けるってのは一種の才能だとは認めるが、他人の守護霊のことを心配するより、まずは自分のその病的に肥満した不健康な体型を心配しなさいな。
 
で、前置きが長くなったが(以上が前置きだと思ってね)、それを踏まえて、CD-Rの話題である。おぉっと、紙面が足りなくなったので、明日に続く。
 
(つづく)
 
 
細木数子 関連FAQ
http://www.nazotoki.com/faq.html
サイババ
http://homepage3.nifty.com/mombasa/3backpages/book445.htm
http://libertin.blog11.fc2.com/blog-entry-54.html

 

 
細木数子のインチキを証明する事柄は数々ある。
「六星占術」の歴史について、1982年の著書『六星占術による運命の読み方』では、
 
> 中国では4000年も前から連綿と伝えられている
 
と書いてある。更には、
 
> この占いの秘密を知っていたのは、中国歴代王朝の支配者と
> その一族に限られて
 
とか
 
> 彼らは六星占術を帝王学として独占し続けてきた
 
とも書いてある。「中国4000年の」っていうお馴染みのフレーズを思い出させる。それほど歴史と威厳のある秘伝のものなんだね。
ところが、その翌年の1983年の著書では
 
> 私は六星占術という占法を十数年ほど前に編み出しました
 
と、矛盾したことが書かれているのだ。
1986年の著書『六星占術の人間学』にも「私が編み出した」と書かれている。
おいおい、どっちがホントなんだよぉ?
実は、「六星占術」ってのは、昭和初期に人気があった「ゼロ星占術」っていう占いのパクリなので、そのどちらの記述もウソなんだけどね。
 
また、細木数子は、自分自身のことを、当初は「大正生まれの金星人」だと言っていたのに、その後、「昭和13年4月4日生まれの土星人(+)」に変更されちゃっている。著書の中にも「昭和13年4月4日生まれの土星人(+)」だと書いてあった。驚くべき年齢詐称!ってのは置いといて、その「土星人(+)」ってのが正しいと仮定すると、「六星占術」と矛盾することがある。「六星占術」では「大殺界」にあたる時期には何もせずにじっとしていろと主張しており、細木数子に占ってもらった人は「大殺界に結婚するなんてとんでもない。人生80年の今、3年の回り道くらい、どぉっていうこともないじゃない!」と説教されているのだ。ところが、「昭和13年4月4日生まれの土星人(+)」の細木数子は、自分が「大殺界」の時期にあたる1982年に初めての著書を出版し、まだ「大殺界」の期間中である1983年に結婚までしているのである。これって、細木数子は「大殺界」なんか自分では信じていないという証拠だよなぁ。「大殺界」に物事を始めると大失敗するはずなのに、結局、細木数子は「六星占術」でボロもうけして豪邸に住んでいるっていう事実は、「六星占術」ってのはあてにならないってことを自ら証明しちゃったことになるでしょ。
 
こんなインチキな「六星占術」を信じてたまるものか!
 
まぁ、そ〜いう事をあの番組でしゃべったのさ。
 
 

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