映画嫌い (58)
2006年5月23日本日の映画は「アダプテーション (Adaptation)」。2002年の米国映画だ。
主人公は映画の脚本家チャーリー・カウフマンだ。彼はスランプに陥り、なかなか脚本を書き上げられずに悶々とした日々を過ごしていた。雑誌「ザ・ニュー・ヨーカー」の女性ライターが書いた、蘭に関するドキュメンタリー本を映画化しようと、その本を何度も読み返すが、チャーリーのスランプは深刻で、さっぱり脚本作りが進まない。その本とは、めったに見つからない珍しくて貴重な蘭を森林から盗もうとして摘発された男をレポートした内容で、本を読み返していくうちに、本の裏表紙に印刷されている女性ライターの写真にチャーリーは魅せられていく。彼の双子の弟も脚本家で、兄のスランプを心配し、なんとか蘭の脚本の力になろうと考え、その女性ライターに接近する。そして、双子は予期せぬ事件に巻き込まれ・・・・。
これもつまらなかったよぉ〜!
主人公のチャーリー・カウフマンは実在の人物で、かつて映画「マルコヴィッチの穴」の脚本を書いた人だ。そして、実在の彼がこの映画「アダプテーション」の脚本家でもあり、すなわち自分自身のことを自虐的に映画化しちゃいました作品である。
双子のカウフマン兄弟を二役で演じるのはニコラス・ケイジである。
このように、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/adaptation.jpg
同じあの顔が2つ、闇夜の中に浮かぶってのは悪夢のような光景だよな。
で、ストーリー自体が全然面白くないのだ。はじめの3/4くらいが長い前置きで、内容らしいものがあまりない退屈なシーンの連続だ。それで、残りの1/4でストーリーが急発進し、駆け足で暴走した後、つまらない結末を迎えている。これって、まさに脚本ミスだろ。映画のシーンごとのパワー配分とか、時系列ってのがヘンテコだし、時間稼ぎ的な意味のないシーンが多すぎる。何を意図してこんなつまらない映画を製作したんだろうか?
ってことで、これも見る価値のないクズ映画なのでご注意を!
女性ライターが少しは魅力的だったらなぁ・・・。
映画「アダプテーション」
http://www.adaptation.jp/
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD33201/
ちなみに、この映画、私の知人からDVDを借りて見たんだけど、その知人はこの映画が「宇宙人に誘拐される話」だと思って入手したらしい。
宇宙人による誘拐って、そりゃぁ
「アダプテーション (adaptation)」
じゃなくて
「アブダクション (abduction)」
だろうがぁ〜!
英語の「abduction」ってのは単に「誘拐」って意味だけど、日本では「アブダクション」と書くと「宇宙人による誘拐」ってのに特化されちゃうのが不思議だ。
で、この映画「アダプテーション」では、「誘拐」されるシーンがちょっとだけあったりする。もちろん、宇宙人なんて出てこないんだけどね。「アダプテーション」の意味は各自で調べなさい。
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