トリノの聖骸布嫌い

2006年6月20日
 
本日の小説は新刊の「聖骸布の仔」(ディディエ・ヴァン・コヴラルト著・中央公論新社)である。
 
十字架にハリツケにされたイエス・キリストの死体を包んだとされる「聖骸布」がトリノの教会に残っている。その聖骸布に付着していたイエスの血液からDNAを抽出して、イエスのクローン人間が産まれた。21世紀の現代に現われたイエスのクローンは・・・。
 
 
う〜ん、これってさぁ、琥珀の中に閉じ込められている蚊の中から恐竜の血液を採取して恐竜を復刻した・・・っていう「ジュラシック・パーク」のアイディアを、恐竜からイエスに置き換えたってなパターンだよなぁ。そのアイディアはまあまあ面白いけれど、ストーリーがたいして面白く発展していないんだよなぁ。結局のところ、アイディア不足ってな印象しか受けなかった。企画倒れってやつだ。
 
ちなみに、「トリノの聖骸布」ってのは実在している。その起源は謎であるし、どのようにイエスの顔や身体の像を布に転写したのかその手法については意見が別れているんだけど、「炭素14」年代測定法で科学的に鑑定したところ、13〜14世紀に作られたニセモノだと断定されている。よくできているねぇ、いい仕事してるねぇ。
 
で、その聖骸布に付着している血液はAB型だったそうだ。へぇ〜、神の子だとされるイエスにも血液型があるんだ。DNAもあるんだ。血液型性格診断によると、AB型ってのはA型の気質とB型の気質の両方を持った二重人格らしんだけれど、イエスも二重人格だったってことかよ?
 
 
トリノの聖骸布
http://www.shroud.com/
 
 

 
ちなみに、十字架でハリツケになったのは実はイエスの弟で、イエス本人は逃亡し、はるばる日本までやってきて、日本で生活し、日本で死んだという、香ばしいおバカな話もある。そのイエスの墓が青森県にあるのだ。現地にはその墓を祀るヘンテコなお祭りがあるんだよなぁ。
 
青森県のキリストの墓
http://inoues.net/ruins/3naichirist.html
http://www.page.sannet.ne.jp/tsuzuki/crist.htm
 
 

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