寿司屋嫌い

2006年7月5日
 
映画にデス・ムービーがあるように、アニメにはデス・アニメがあるし、小説にはデス・ノヴェルがある。
 
それと同様に、ラーメン店の中にはデス・ラーメン店があるし、寿司屋の中にはデス・寿司屋があるのだ。しょーもないサイテーな店である。
 
私には馴染みの「S(仮名)」という寿司屋があって(札幌市内だ)、寿司が食べたくなった時には常にその寿司屋に行く。それほど気に入っている寿司屋なのだ。ネタも良いし、何ってったって価格がリーズナブルだ。店内はきれいで照明も明るい。それに接客態度も良い。その店がデス・寿司屋ってことではない。その店以外の寿司屋にはほとんど行かないものだから、デス・寿司屋にめぐり合う機会が皆無なのだ。
 
ところが出逢ってしまった。これこそデス・寿司屋ってなサイテーな寿司屋である。
その名は「すし善」。
札幌の老舗の寿司屋である。地元では名前だけは結構知られているようだが、私は今までにその店には行ったことがなかった。札幌市内に何ケ所かの支店があるようで、私が行ったのは、ススキノの東急109の地階にある店舗である。
東京に住む仕事仲間のYさんが札幌にやってくるというので、一緒にススキノで食事することになり、Yさんのほうから「すし善」という店名で指定してきちゃったのだ。Yさんはインチキ観光案内ブックでも見たのだろうけど、リクエストだから仕方ない。4日前に電話で2人分の予約を入れておいた。
 
店内に入って、予約を入れておいたことを告げると、
「予約なんか入ってない」
と言うのだ。「予約なんか」ときたもんだ。それも敬語さえ使わない店員なのだ。まるでこちらが予約もなしにやってきた無礼者あつかいである。電話で予約した時にはちゃんと店名も支店名も日時も指定しておいたのに、ちゃんと予約していないのが悪いと言うような態度である。予約が入ってないだなんて、ちゃんと予約の記録をつけていない店側の失態なのに、まるでこっちが悪者のような目で見るのだ。店員のブッキング・ミスならば、商売人として気をきかせて、ちゃんと予約が入っていたように空いている席に客を丁重に案内すべきであろう。そのような客をもてなすという精神がこの店にはないのである。
私は帰ろうかと思ったが、このバカな店がどんな味を客に出すのか確認してみようと、悪趣味な考えを持ったので、Yさんと一緒にカウンターに座り、いくつかネタを指定して握ってもらった。ところが、こちらが指定したネタがことごとくないのである。寿司屋のくせに、ハマチもカンパチもヒラメもない! 遅い時間に行ったわけじゃないんだから、売り切れ状態じゃあるまいし、なんなんだよこの店?
で、出て来た中トロを見ると、ネタがめちゃくちゃ色が悪くて新鮮じゃないのが明らかである。中トロのくせに赤くないのだ。ほぼ茶色で、若干の緑色の光るものが表面にある。店内の照明が暗いのはその色で新鮮じゃないことがバレてしまうからであろう。それにネタがかなり小さいし、酢飯の量も少ない。かなりセコい握りなのである。場末の回転寿司屋の1皿100円のやつより酷い。実際に食べてみたところ、これが実にまずい。ネタが新鮮でないのは味でも確認できちゃった。こんなマズい寿司を食べたのは初めてである。こりゃ最悪だなぁ・・・、私はYさんと顔を見合わせちゃった。
それでさっそくその店を出て、私がいつも行っている寿司屋「S(仮名)」へ移動することにした。会計したら、あれしか食べていないのに、なんと、私が寿司屋「S(仮名)」で腹いっぱい食べた時に支払う金額の3倍だ! 料金を支払う時の店員の態度も最低である。こいつら、接客ってのを知らないんだろうな。そのような教育をしていない経営者に責任があるのだろうし、教育されなくても常識として接客態度ってのはどうであるべきかを知らない店員ってのもバカなのだ。お前ら、それでもプロか? まずい・高い・接客なっとらん! の3拍子じゃないか。まさにデス・寿司屋。サイテーである。もうこんな寿司屋に行くものか!
 
もう一度、店名を書いておくので、絶対にこの寿司屋には行ってはいけない。
札幌にある「すし善」という店だ。
 
 
もう一度書く。札幌の「すし善」には行くな!
 
 
「すし善」最低!
 
 
 
「すし善」
http://www.sushizen.co.jp/
 
 
 

 
で、その後、勿論、寿司屋「S(仮名)」で食べなおした。やはり「S(仮名)」はおいしいし、安心して食べられる。
私はその「S(仮名)」のまわしものではないので、「S(仮名)」がどこの何っていう店なのかは教えてあげない。
 

 
 

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索