映画嫌い (88)
2006年8月14日本日のデス映画は昨年の米国映画「グリーン・リバー・キラー (Green River Killer)」だ。米国・犯罪史上に残るシリアル・キラー(連続殺人犯)、ゲイリー・リッヂウェィの殺人事件の実話を映画化したものである。日本での公開予定は今のところないようだ。
ゲイリー・リッヂウェィには妻子があるのだが、近所のバーに出入りしては、そのバーで客引きをしている売春婦を自宅に連れ込む。そして、行為をしながら首を締めて殺していく。ゲイリーはその死体に服を着せて車で運び、郊外を流れているグリーン・リバーという小川に捨てるのであった。グリーン・リバーで見つかる数々の売春婦の死体。警察は目撃証言からゲイリーに目を付けるのであったが・・・。
映画としてはトンデモなくつまらない。映画にするようなネタではないものを、無理矢理と映画にしちゃったからだ。判明しているだけで48人を殺し、本人にも殺した数が80人なのか100人なのかわからないという極悪殺人鬼として米国が震撼した事件だけに、話題性だけは高かったが、前述の映画「ユナイテッド 93」と同様に、あえてそれを映画というものにしなければならない能動的理由がないのだ。何を見せたい映画なのか、何を言いたい映画なのか、さっぱりわからない。このような映画には存在理由がない。
この映画のデス度は星5個、満点。見る価値なしのクズ映画だ。
★★★★★
映画「グリーン・リバー・キラー」
http://us.imdb.com/title/tt0472099/
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