映画嫌い (105)

2006年10月5日
 
今回のデス映画は今年の米国映画「レディ・イン・ザ・ウォーター (Lady in the Water)」である。先週から日本でも劇場公開されているようだ。
 
フィラデルフィアのアパート(日本で言うところのマンション)の住み込みの管理人、クリーブランド・ヒープが主人公である。彼はアパートの害虫退治、住民からの修繕要求などの雑用に明け暮れていた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ladyinthewater1.jpg
そのアパートの中庭にはプールがあって、夜間は使用禁止なのだが、ある日の夜にそこで泳いでいる女性をクリーブランドは発見する。何かに怯えているその女性を彼は自室に連れ帰って休ませた。
こんな感じの、奥目で気味悪い女性である。私なら絶対に自室には入れないだろうな。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ladyinthewater2.jpg
彼女はストーリーという名前で、ブルー・ワールドという異世界からやってきたのだ。そして、人間界にいるある人物にメッセージを伝えて、その人物を覚醒させるのが彼女の目的だと言う。
彼女が言った「ナーフ」という言葉が気になったクリーブランドは、アパートの住人である韓国人女子大生のユン・スン・チョイとその母親から「ナーフ」という名前の「水の精霊」が出てくる東洋のおとぎ話を聞かされる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ladyinthewater3.jpg
そのおとぎ話がストーリーが言う事と奇妙なほど合致しているのだ。
ストーリーが言うには、メッセージを伝える相手の名前も性別もわからないけれど、このアパートに住んでいる誰かで、その人は作家らしい。その作家とは誰なのか、クリーブランドはアパートの住人の中から探し出そうとする。そして、彼女が元の世界へ帰るのを助ける役目としておとぎ話の中に登場している人物を、アパートの住人の中から探し出す。
ストーリーは目的の作家を覚醒させて、無事に元の世界へ帰れるのか・・・?

アパートのいろいろと個性的な住人たちが途中でチョイ役のように出てきて、それが実は伏線になっていた・・・ってのはちょっとだけ面白いのだが、それ以外は随分とさえない映画だなぁ。とってもつまらないよぉ。コケまくるエセ・ファンタジーってな映画だ。全体の内容がかなり薄いから、記憶にも薄くしか残っていない。そもそもその東洋のおとぎ話ってのが胡散臭いじゃないかぁ。
探していた作家がすぐに見つかってしまい、ストーリーとの面会もあっけなく終了するのもショボい。メッセージが何なのかも明らかにされず、ストーリーの本来の目的であったはずの覚醒させる件がどうでもいいような事のようにしか表現されていないんだものなぁ。
で、その作家を演じているのが、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ladyinthewater4.jpg
第9回目の整形手術を終えて「スリラー」をやっていた頃のマイケル・ジャクソンである。おーっと、またウソを書いてしまったぁ、全くの別人である。
それで、映画の大半がストーリーを元の世界に帰す事のあれこれになっちゃっていて、見終えた直後には、ストーリーは何の為にこっちの世界に来ていたんだっけ?と思えてしまうのだ。それほどストーリーの本来の目的が薄っぺらにしか表現されていないのである。こりゃぁ見事なまでの脚本ミスだな。
結局、ストーリーは自力で作家を探すこともできず、自力で帰ることもできず、何でこんな何の役にも立たない女性が使者としてやって来たんだよぉ?とツッコミを入れたくなるのは私だけであるまい。
ストーリー役にもっとマシな女優を起用して、映画に花を添えたほうが良かったんぢゃないかなぁ? せっかく全裸で出てくるんだから、見せる所はちゃんと見せてさぁ・・・。
 
ってことで、この映画のデス度は星3個。
★★★☆☆
 
 
映画「レディ・イン・ザ・ウォーター」
http://wwws.warnerbros.co.jp/ladyinthewater/
http://ladyinthewater.warnerbros.com/
http://www.imdb.com/title/tt0452637/
 
 

 
この映画の監督は「シックス・センス」で有名になったM.ナイト・シャマラン監督だ。
確かに「シックス・センス」の結末は「へぇ〜!」だっだけれど、その後に監督をした映画「ヴィレッジ」も「サイン」も、すっごくつまらなかったよなぁ。「ヴィレッジ」は容易に結末が想像ついちゃったし、「サイン」に出てくるヘンテコな宇宙人もくだらなかったもの。あの宇宙人、簡単にバットで殴られちゃってやんの。弱っちいのなんの。その上、水に弱いだなんて、雨が降ったらどうするつもりだったんだろうねぇ? そんな宇宙人なんか恐くないってば!
シャマラン監督は結局は「シックス・センス」だけの一発屋だよなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。
 

 

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