映画嫌い (124)

2006年12月28日
 
本日のデス映画は2006年の英国映画「ストームブレイカー (Stormbreaker)」である。
 
舞台はロンドン。主人公は14才のアレックス。彼は幼い頃に両親を亡くし、銀行員の叔父・イアンに育てられていた。ある日、イアンは交通事故で死んでしまう。その死に不信を持ったアレックスは、実はイアンは銀行員ではなく、MI6の特殊工作員だったという事を突きとめる。イアンは交通事故ではなく、工作活動中に敵に撃たれて死んだのだった。幼い頃から武道や語学をイアンから知らずのうちに学んで育ったアレックスを、MI6はイアンの後任としてスカウトする。そんばバカなぁ〜!だ。そして、特殊部隊訓練施設での特訓を経て、さっそく工作活動を開始だ。
ストームブレイカーという名の世界最高のスーパー・コンピューターを開発したダリウス・セイルという男が怪しげな計画をしているとMI6は目をつけていた。生前の叔父のイアンはダリウスの研究所に警備員として潜入して活動していたのだった。そこで、アレックスは、ダリウスの研究所に招待されていたコンピューター・オタク少年の身替わりとなって潜入を行なう。007が使用するような特殊な小物の数々を持って。
さて、ダリウスの計画、ストームブレイカーの真実とは・・・?
 
いやぁ、つまらん映画だねぇ。以前にここに書いた「ミッション・X」と同様に、子供を主演に置いた子供向けの映画ってなところだ。子供用「007」だな。「スパイ・キッズ」の二番煎じってな感じだ。でも主人公は14才なんかに見えないって。もっとフケてるだろ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/stormbreaker1.jpg
この俳優の実年齢は16歳らしいが。
 
それにストーリーもかなりヘンテコだ。ラストでアレックスがある男に助けられるんだけれど、なんでお前に助けられなきゃならんのだぁ?と思ってしまう。殺す理由はあるけれど、助ける理由なんか何もないじゃんか。かなりアホくさいよなぁ。
ストームブレイカーってのが、ゴーグルをかけて見るバーチャル・リアリティ体験マシーンでしかないってのもマヌケだ。それ以上に、ダリウスの陰謀のセコさ、その動機のセコさもかなりマヌケだ。
 
その上、この映画にもヘンテコな日本文化が出てくる。たとえば、アレックスは叔父から習って日本語も話せるという設定でになっていて、学校から帰ったアレックスが、寿司を作ろうとしていた家政婦と日本語で会話するシーンがあって、
「ガッコ、ドウダタ?」(学校どうだった?)
「ドウシテェニホンゴナノ?」(どうして日本語なの?)
「コンバントクベツゥ、ニホンショクナノ、スシヨ」(今晩、特別。日本食なの。寿司よ)
とヘンテコな発音・アクセントなのが噴飯ものだ。
そして、出てきた寿司がこんなやつ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/stormbreaker2.jpg
おいおい、そのトゲトゲの魚って、ハリセンボンっていうやつだろ。そんなの寿司で食べないってばぁ。
合掌しておじぎをして「アリガト」と言って食べているんだけど、英国の皆さん、日本では食べる前には「アリガト」じゃなくて「イタダキマス」って言うんだよ。それに、箸ってのは寿司にグサって突き刺して使うものなんかじゃないんだよ。
 
で、作戦に成功したアレックスは、殺人許可証をMI6からもらって、彼はダブル・オー要員になる・・・ってなストーリーではないのが残念だったな。
 
映画「ストームブレイカー」
http://us.imdb.com/title/tt0457495/
http://www.asahi-net.or.jp/~WF9R-TNGC/stormbreaker.html
http://air.ap.teacup.com/yuu1/476.html 
 

 
 

 

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