映画嫌い (137)

2007年1月18日
 
本日の映画は2006年の米国映画「ロッキー・ザ・ファイナル (Rocky Balboa)」だ。これまた怪しげな邦題に改題されちまっているなぁ。原題の通り、そのまんま「ロッキー・バルボア」のタイトルでいいじゃんかぁ。
日本では今年のゴールデン・ウィーク映画として4月後半から公開されるらしい。
ちなみに、私はボクシングには全く興味ナシだ。過去の「ロッキー」シリーズは一度も見た事がない。スポーツもの映画に興味がないんだもの。
 
伝説のボクシング・ヘビー級チャンピオン、ロッキー・バルボアは引退して小さなレストラン「エイドリアンズ」を経営していた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/RockyBalboa1.jpg
ロッキーの妻のエイドリアンは2002年にガンで死去し、妻との想い出を懐かしむ日々だった。自分のレストランの客にはチャンピオンだった時の武勇伝をサービスして一緒に記念撮影する。そんな、人生に対して後ろ向きだったロッキーがふたたびリングに上がる決心をした。そして、現在のヘビー級チャンピオンのメイソン・ディクソンとエキシビション・マッチを行なうことになり・・・。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/RockyBalboa2.jpg
 
なんだかわけのわからない映画だった。
なぜにロッキーが再度リングに上がる決心をしたのか、そのキッカケも理由も明確にされていないんだもの。テレビ番組の中で「ロッキー対メイソン」のコンピュータ・シミュレーション対戦をやってるシーンがあったが、ロッキー自身はそれには興味を全く持っていなかったし、それを見て復帰を決心したわけでもない。何が理由なんだい? だから、この映画の根幹である「何の為の復帰」だったのか、「何を言いたい試合」だったのかが全く見えてこないのだ。
ロッキーがリングに復帰することをサラリーマンの息子が猛反対していたのに、なんで復帰を理解したのかその理由も見えてこない。プロのライセンスを失っていたロッキーがライセンス再交付の審査を受けて「失格」を言い渡されるのに、その次のシーンではライセンスを取得したことになっちゃってる。なんでライセンスを得られたのか、その理由も状況も見えてこないのだ。審査会にワイロでも与えたってことか? 老いたロッキーがなぜにそんなに現役時代に劣らないほどの強さに戻れたのかもわからない。なぜにコレステロールのかたまりである生卵をそんなにたくさん一気飲みするのかもわからない。わけのわからなことばかりで頭がクラクラしてくる。
脇役として登場してくる、ロッキーの息子、ロッキーの親友のポーリーとスパイダー、マリーとその息子のステップス、犬のパンチー、・・・、って、何の為の出演だったのかもわからないなぁ。特にマリーとステップスの親子とのシーンって何も意味がないでしょ。マリーとステップスが登場しているシーンを全てバッサリと編集でカットしても何の問題もない、その程度の無意味な出演なんだもの、わけがわからないよなぁ。
わけのわからないファンタジー映画にしたかったのかねぇ?
ってことで、この映画も見る価値なし。試合でどちらがどのように勝利しようが、見ている者の人生には何ら関係がない。
 
 
映画「ロッキー・ザ・ファイナル」
http://movies.foxjapan.com/rockythefinal/
 
 

 
試合前のリングの上でのアナウンスで、ロッキーのことが「イタリアの種馬」ってキャッチ・フレーズで呼ばれていた。種馬(スタリオン)って、スタローンのダジャレかよ?
 
60才になったシルヴェスタ・スタローンは「ランボー」シリーズの続編のファイナルものを作っていそうだが、なんだかそっちも心配だなぁ。
 

 
 

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