映画嫌い (165)
2007年3月22日本日のクソ映画は2006年の邦画「かもめ食堂」である。群ようこ著の同名小説の映画化だな。
フィンランドのヘルシンキでサチエ(小林聡美)は小さな和食の食堂「かもめ食堂」を開店した。客がほとんど来ない閑散とした状態が続く。そんな時に、訳ありの一人旅をしている日本人女性・ミドリ(片桐はいり)と出会い、ミドリが食堂を手伝うことになる。更には客としてやって来た謎の単身旅行者のマサコ(もたいまさこ)も食堂を手伝うことになる。そして・・・。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/kamome.jpg
そしても何もない。起承転結のようなストーリーがないのだ。スカスカな内容で、暇つぶしにさえもならないクソ映画である。食堂の繁盛記のサクセス・ストーリーでもなく、三人の女性の出会いと、客とのプチ・ふれあいが、まった〜りと進行するだけ。和食へのこだわりもなければ、商売繁盛にも熱心ではない。だから、何を言いたい映画なのか、何を見せたい映画なのか、さっぱりわからないのだ。舞台がヘルシンキであることにさえ何ら意味がない。ひたすら退屈だ。プロが作った映画には見えないな。アマチュアが部活で制作しちゃった単なる自己満足としか思えないのは私だけであるまい。
私は群ようこの原作本は読んだことがないんだけれど、彼女のエッセイは何冊か読んだことはある。非常につまらないスカスカなエッセイで、私は面白いとは全く思えなかった。記憶に残るようなことが何ひとつ書かれていなかったのだ。文章もプロの作家としては非常に稚拙で、最初はこれって女子中学生が書いているのかな?と思っていたくらいだ。
ってことで、今後、私は二度と群ようこの本は読むことはないであろうし、二度とその映画化ものを見ることはないだろう。
映画「かもめ食堂」
http://www.kamome-movie.com/
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