映画嫌い (175)
2007年4月29日本日のカス映画は2006年のアニメ「時をかける少女」である。
女子高生の紺野真琴は時間移動ができるようになり、過去に戻って事故を回避し、友人の恋愛の成功を取り持つが・・・。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/tokikake.jpg
原作をかなりアレンジしてあって、原作の影も形もほとんどない。時間移動できる女子高生というそのアイディアだけを原作から持ってきたようなものだ。それにしても、なんでアニメなんだか、その意義がわからんぞ。
積乱雲が浮かぶ青空の下の、真夏の高校生活の青春のヒトコマ。そんな雰囲気は良く出ているんだけれど、肝心なその改変されたストーリーが全然面白くないのが困ったものだ。軽過ぎだ。タイムパラドックスだらけだ。なんでこうなっちゃうのかなぁ?
筒井康隆の原作本は遥か昔に読んだことがある。あの原作は好きだったなぁ。でも、1980年代の半ばに原田知世の主演で映画化されたのは見ていない。あの映画もこんな感じだったの?
その昔、NHKで「タイムトラベラー」のタイトルでテレビドラマ化されたのは見ていた。(年齢がバレちゃうなぁ) あのドラマは面白かった。主人公の芳山和子を演じていた女優さんがキレイだったしなぁ。(その後、民放のドラマの中で会社の事務員という地味な脇役を演じているのを見かけたことがあるんだけれど、女優としては成功しなかったんだねぇ)
で、今回のアニメ版にも芳山和子の名前の登場人物がいる。主人公ではなくて、主人公の叔母なのである。主人公の紺野真琴のアドバイザーってな役どころだ。原作の主人公の名前を持ってきているのに、主人公の名前にしなかったのはナゼ? これは推測なんだけれど、主人公の名前を芳山和子にしなかったのは、和子ってな昭和なニオイの名前が今どきのミニスカ女子高生の名前には馴染まないからではないかな。それで、原作へのオマージュの意味も込めて、叔母の名前に拝借しちゃったのではないだろうか。
今の高校生って、一部の例外を除いて、ほぼ全員が「平成生まれ」だものなぁ。昭和生まれの肩身がますます狭くなっていくねぇ。女の子の名前も、エリカだの、レイナだの、ラ行の音が入っているバタ臭い名前に無理矢理と漢字を当てはめちゃっているパターンが多いもの。
私の知人が経営している店舗で、今月から高卒(今春卒業)の18才の女性が店員として働いている。その女性の名前はレイラだものなぁ。
欧米かぁ?
って言うより、
デレク・アンド・ドミノスかぁ?
本人はデレク・アンド・ドミノスもエリック・クラプトンも知らないらしいが。
映画「時をかける少女」
http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/
NHK「タイムトラベラー」
http://www.h2.dion.ne.jp/~tinei/nhk.html
http://www2.plala.or.jp/ARGONAUTS/time/index.html
デレク・アンド・ドミノス
http://rock.princess.cc/rock-2/derek.html
やはりNHKの「タイムトラベラー」のファンは多くて、NHKでには再放送を望む声がたくさん寄せられているらしいが、NHKにはビデオもフィルムも残っていないそうだ。非常識にも廃棄しちゃったらしい。あぁ、もう一度、あれを見たかったのになぁ。
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