暑い日々が続くねぇ。関東や西日本よりは暑さはマシなんだけれど、ここ北海道でも夏は暑い。北海道では摂氏30度を超えるいわゆる真夏日ってのはシーズンに数日しかないけれど、そんな時の北海道での暑さってのは、東京などとほとんど変わりないのだ。しかし、夜中から早朝にかけては北海道の気温は急激に下がる。東京なんかでは、真夜中になっても30度を超えたままの熱帯夜ってのがあるけれど、北海道ではそのようなことはありえない。窓を開けっぱなしで寝てしまうと、冷気が入ってきて風邪をひいてしまうことになる。だから、窓を閉めるタイミングが問題になるし、窓を閉めたら閉めたで結構蒸し暑い状態になったりする。梅雨ってのがない北海道だが、雨上がりの蒸し暑い夜はかなり寝苦しくなる。私の場合は、扇風機のタイマーを60分くらいにセットして、微風の状態にして寝ることが多い。
 
私が以前に住んでいたマンションには、有線放送が付いていて、数百チャンネルもある有線放送を自由に聴ける環境になっていた。クラシック音楽専用のチャンネルがあったり、ハワイアン音楽専用のチャンネル、古い歌謡曲の専用のチャンネルなどの音楽系の他、落語のチャンネル、聖書を読むチャンネルや、ホラーな話を恐怖感バリバリで朗読するチャンネルなんかがあって、そのほかには、不眠症向けの羊を数えるチャンネルまであった。
 
ある寝苦しい夜、私はその羊を数えるチャンネルを聴いていた。
羊が913匹、羊が914匹、羊が915匹、羊が916匹、・・・・
と、羊の数をカウント・アップするだけの音声が続く。落ち着いた男の声だ。ひたすら退屈なチャンネルなのだ。羊を数えるのを聴いていても、それがいくら退屈でも、そんなので眠くなるわけない。
そこで私が疑問に思ったのは、このカウント・アップは何匹まで続くのだろうか?という事だ。無限にカウント・アップするわけがない。10,000匹まで数えて、それで終わりなのか、32,768匹とか65,536匹まで数え上げるのか(コンピュータに詳しい人ならその数字の意味がわかるよね)、あるいは200,000匹まで数えてしまうのだろうか? いったい何匹まで数えた後に、リセットされて1匹から数え直すのだろうか? よ〜し、何匹まで数えるのか、それを突き止めてやれ!と、私はそのチャンネルを聴き続けた。眠れない目をギンギンにさせながら。

しかしながら、私は失敗してしまった。いつの間にか眠ってしまったのだ。すっかり羊の術にハマってしまったってことか。何匹まで数えて眠ってしまったのか記憶にない。羊の数、恐るべし!
 
 

 
小学生の頃、電子工作キットで「睡眠導入器」とかいうやつを作ったことがある。トランジスタや抵抗やコンデンサーなどの必要な部品が入っていて、それをハンダ付けして完成させるやつだ。そして、完成したそれのスピーカーから聞こえてきた音、それは水滴が「ポチャ・・・、ポチャ・・・」と落ちる音が電気的に合成されたものだった。そんな音で眠くなる人がいるんだろうか? 逆にイライラしてきて眠れなくなるような気がするのは私だけであるまい。
 

 
 

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