映画嫌い (198)
2007年8月24日
本日のクソ映画は2007年の香港映画「プロジェクトBB」だ。毎度お馴染みの、ジャッキー・チェン主演の笑えないカンフー・コメディである。
サンダル(ジャッキー・チェン)、大家さん(マイケル・ホイ)、その他1人の金庫破り泥棒トリオは盗みを繰り返す。ギャンブル好きのサンダルは盗んだ金をすぐにギャンブルで使い果たして借金苦の状態だ。ある時に盗みに侵入した家から赤ん坊を連れ帰ってしまい、3人は赤ん坊の世話に振り回され、更にはその赤ん坊を狙う連中が・・・。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/projectbb.jpg
赤ん坊の世話に振り回されながらも、その赤ん坊に愛情を持ってしまうジャッキー・チェンの姿がメインになっている、全く笑えないコメディである。カンフーのシーンも以前に増してかなり少なく、オマケ程度にしか見せていない。そろそろ年も年だから、ジャッキーはカンフーから撤退して、コメディに専念する気でいるのだろうか? しかし、こんなデキソコナイのコメディじゃ、笑えってのは無理である。これで笑える人っているのだろうか? 随分と笑いという物を甘く見ているのではないか?
以前からジャッキー・チェンの「カンフー」&「コメディ」二股映画を私は猛烈に批判しているのだけれど、今回もまた同じ失敗を繰り返しているのだ。なんでカンフー映画にコメディが必要なのか、なんでコメディ映画にカンフーが必要なのか、その必然性がさっぱり描ききれていないのである。コメディを入れることによってカンフーにリアリティと緊迫感がなくなり、カンフーを入れることによってコメディが散漫になるという、逆相乗効果なのである。カンフー映画を撮ろうとしてもカンフーになりきれず、コメディ映画を撮ろうとしてもコメディアンになりきれないという、どちらもろくにできない三流役者の逃げ場所としか思えない。そんな奴にヒューマンな演技をやらせてもそんなのは無理なのである。ジャッキー本人にしてみれば、カンフー役者としてコケちゃってもコメディ俳優でやっていけるとでも思ってるとか?
この映画での唯一の救いは、「Mr.Boo」シリーズでお馴染みのマイケル・ホイが登場しているって事である。マイケル・ホイの演技や役どころが良いってのではない。彼の声の日本語吹替えをやっているのが、毎度毎度マイケル・ホイの声を担当している広川太一郎である。毎度毎度の超絶翻訳でのダジャレひとりボケ・ツッコミの広川節が炸裂している。彼のこの芸風は人間国宝にすべきである。だから、絶対にこの映画は日本語吹替版で見ること。広川太一郎の声でこの映画を見なければ、マイケル・ホイはクソも面白くないのだから。
ところで、警部の役の男、ユン・ピョウって名前の役者だったっけ? 声は古谷徹だな。
映画「プロジェクトBB」
http://www.projectbb.jp/top.html
広川太一郎
http://web-conte.com/red/database/hirokawa/hirokawa.html
サンダル(ジャッキー・チェン)、大家さん(マイケル・ホイ)、その他1人の金庫破り泥棒トリオは盗みを繰り返す。ギャンブル好きのサンダルは盗んだ金をすぐにギャンブルで使い果たして借金苦の状態だ。ある時に盗みに侵入した家から赤ん坊を連れ帰ってしまい、3人は赤ん坊の世話に振り回され、更にはその赤ん坊を狙う連中が・・・。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/projectbb.jpg
赤ん坊の世話に振り回されながらも、その赤ん坊に愛情を持ってしまうジャッキー・チェンの姿がメインになっている、全く笑えないコメディである。カンフーのシーンも以前に増してかなり少なく、オマケ程度にしか見せていない。そろそろ年も年だから、ジャッキーはカンフーから撤退して、コメディに専念する気でいるのだろうか? しかし、こんなデキソコナイのコメディじゃ、笑えってのは無理である。これで笑える人っているのだろうか? 随分と笑いという物を甘く見ているのではないか?
以前からジャッキー・チェンの「カンフー」&「コメディ」二股映画を私は猛烈に批判しているのだけれど、今回もまた同じ失敗を繰り返しているのだ。なんでカンフー映画にコメディが必要なのか、なんでコメディ映画にカンフーが必要なのか、その必然性がさっぱり描ききれていないのである。コメディを入れることによってカンフーにリアリティと緊迫感がなくなり、カンフーを入れることによってコメディが散漫になるという、逆相乗効果なのである。カンフー映画を撮ろうとしてもカンフーになりきれず、コメディ映画を撮ろうとしてもコメディアンになりきれないという、どちらもろくにできない三流役者の逃げ場所としか思えない。そんな奴にヒューマンな演技をやらせてもそんなのは無理なのである。ジャッキー本人にしてみれば、カンフー役者としてコケちゃってもコメディ俳優でやっていけるとでも思ってるとか?
この映画での唯一の救いは、「Mr.Boo」シリーズでお馴染みのマイケル・ホイが登場しているって事である。マイケル・ホイの演技や役どころが良いってのではない。彼の声の日本語吹替えをやっているのが、毎度毎度マイケル・ホイの声を担当している広川太一郎である。毎度毎度の超絶翻訳でのダジャレひとりボケ・ツッコミの広川節が炸裂している。彼のこの芸風は人間国宝にすべきである。だから、絶対にこの映画は日本語吹替版で見ること。広川太一郎の声でこの映画を見なければ、マイケル・ホイはクソも面白くないのだから。
ところで、警部の役の男、ユン・ピョウって名前の役者だったっけ? 声は古谷徹だな。
映画「プロジェクトBB」
http://www.projectbb.jp/top.html
広川太一郎
http://web-conte.com/red/database/hirokawa/hirokawa.html
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