映画嫌い (206)

2007年10月8日
 
本日のクズ映画は2007年の米国映画「デス・プルーフ in グラインドハウス (Death Proof)」だ。監督はクェンティン・タランティーノで、タランティーノ監督がプロデュースする「グラインドハウス (Grindhouse)」シリーズの中の1作だ。わけのわからん映画なんだなぁ、これが。
 
前半の55分の舞台はテキサス州オースティン。ジュリアら女性3人組は車で移動しながら世間話しに花が咲く。夜になって、彼女たちは馴染みの酒場に行き、飲んで、踊って、店主や他の客と親しく会話する。
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その酒場には、スタントマンだと自称する中年男、マイクがひとりで食事に来ていた。
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マイクは客らにスタントの仕事の話しを聞かせる。マイクはスタント用に補強された車「デス・プルーフ号」に乗ってやってきたと言う。そして、マイクはジュリアにも接近してきたのだった。ジュリアはマイクの前でダンスを披露するが、特にこれという出来事もなく、その場は解散となる。車で帰るジュリアら女性4人。
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マイクは女性ひとりを自分の車に乗せて家まで送ることになり、その女性と一緒に店を出た。ところがハンドルを握ったマイクは車を猛スピードで運転し、ジュリアらの乗った車を追い越す。そして方向転換して、ジュリアらの車に向かって突進してきた。車は猛スピードで正面衝突。どちらの車も大破して、女性たちは全員が即死。マイクは病院に運ばれて命は助かったが大ケガ。ベッドの上で保安官から事情聴取されるのだった。前半おしまい。
 
わけがわからんぞ。前半55分の9割以上が女性同士によるストーリーとは無関係な下品な世間話しだ。時間の無駄でしかない。ストーリーに関係する部分をギュッと圧縮すると、5分くらいになっちゃうんじゃないかなぁ。それにしてもわけがわからんストーリーだ。なんでマイクは自分の命を賭けてまでして正面衝突させなきゃならなかったのか、さっぱり見えてこないんだもの。単なる頭のイカレたオヤジの、頭のイカレた行動を見せられただけだ。こんなクソ・ストーリーに何の意味があるんだぁ?
 
続いて後半の55分。舞台はそれから14ヶ月後のテネシー州のイナカ町。女性4人組が車に乗ってドライブ・インにやってきた。キャピキャピと会話しながらの楽しい食事の時間だ。
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ほぼ満員のその店のカウンター席でひとりで食事している男は、あのスタントマン・マイクだった。マイクは彼女らの様子を観察する。そして、店を出た彼女らの車を猛スピードで追跡して、車を体当たりさせるのだった。
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後ろから、横から、何度も何度も執拗に車をぶつけてくるマイク。
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どちらの車もボコボコになり、彼女らはパニック状態だ。両者の車が止まったところで、女性のひとりが銃でマイクの左腕を打ち抜く。これで状況は逆転した。マイクは逃げる逃げる。それを追う彼女らの車。
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今度はマイクの車が何度も体当たりされる。マイクの車は逃げきることができずに横転して動けなくなった。彼女らはマイクを車から引きずり出し、手加減なくマイクに殴る蹴るの暴行を行い、血まみれのマイクはノックダウン。
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後半おしまい。
 
後半もわけがわからんなぁ。まず、前半とのつながりがわからん。何ら説明がないのだ。マイクは正面衝突の死亡事故の刑事責任を問われることなく釈放されて自由の身となっていたのかねえ? それでなんでわざわざ自分の車をボコボコにさせながらも女性らの車に体当たりしなきゃならないのか、その理由や心理状態がさっぱり見えてこない。やはり、単なる頭のイカレたオヤジってことか? バカの行動には理由がないし、それを合理的に説明をすることができない。これでいいのだ・・・って、そ〜いうバカ世界に逃げているストーリーなのかねぇ? なんで今回は正面衝突作戦に出なかったのかもわからないなぁ。
で、この後半も、ストーリーとは無関係な女性らの会話が長い長い。前半にもあれだけ無駄な会話を聞かされている後だから、めちゃくちゃ飽きてくる。後半も、ストーリーに関係する部分をギュッと圧縮すると、15分くらいになっちゃうんじゃないかなぁ。ってことで、110分の映画なのに、実際には前半と後半を合わせても20分くらいの内容しかない、そんなクズ映画だったのさ。
 
 
映画「デス・プルーフ in グラインドハウス」
http://www.deathproof.jp/death_proof/dp.html
 
 

 
 

 
 

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