映画嫌い (221)
2008年1月13日本日のクズ映画は2007年の米国映画「テラビシアにかける橋 (Bridge to Terabithia)」だ。お子ちゃま向けのディズニー映画である。キャサリン・パターソン作の同名児童文学を映画化したものだ。当然、オトナな我々が見ても楽しめるわけもなく、バカバカしいだけの映画である。子供が見ても退屈すぎる映画だろうなぁ。日本では今月の26日から劇場公開されるようだ。今後、これを見ようと思っている人は以下を読むではない。
米国のイナカ町に暮らす小学校5年生の少年、ジェスが主人公だ。ジェスの家は父母と4人兄弟の6人暮らしだ。家では家族から疎外され、小学校ではクラスの仲間にいじめられ、彼には居場所もなく、ひとりで絵を書いて過ごす毎日だった。ある日、同じクラスにレズリーという名前の少女が転校してきた。空想力いっぱいの少女だ。レズリーの家はジェスの家の隣だった。ふたりはすぐに仲良しになる。ふたりは家の裏にある森の中に探検に出かけ、そこに秘密基地を作り、ふたりだけの空想の王国「テラビシア」を創り上げた。現実の世界ではまわりの人間にうまく溶け込めなくて疎外されるふたりであったが、森の中の「テラビシア」ではふたりは王と女王だ。架空の敵と戦い、国を治める。ふたりは互いに、初めて心を許しあえる存在になった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/terabithia.jpg
ところが、ある日、ジェスが留守にしている間に、レズリーはひとりで森の中に行き、雨で水量が増している小川に流されて、それでレズリーは死んでしまうのだった。悲しみにくれるジェス。そして・・・。
う〜ん・・・、現実と空想がオーバーラップする倒錯した世界のテラビシア王国ってのが、いくら子供相手の映画だとしても幼稚すぎるんだよなぁ。見ていると飽き飽きしてくるぞ。
それで、このまま何もなくまったりと終わってしまうかのように見せておいて、突然とレズリーが死んでしまうんだもの。それはかなりショッキングな事ではあるし、ジェスの悲しむ気持ちもわかるよ。見ている者はそこで泣けってことだろう。でもねぇ、その後のストーリーが暴走しちゃっているんだよなぁ。どのように暴走しちゃっているのかは教えないけれど、無理矢理とハッピーエンドの方向にベクトルを向けたかったんだろうなぁ。けれども、あのような事(どんな事なのか見ていない人にはわからんだろうが)に何の意味もないだろう。ジェスにとっての救いにもなっていないし、結局は誰も救われていないじゃないか。あんなのは単なる子供だましでしかないぞ。いんちきファンタジーはクソくらえ!
映画「テラビシアにかける橋」
http://www.terabithia.jp/
ちなみに、この映画を作ったのは映画「ナルニア国物語」の制作スタッフである。2匹目のドジョウに失敗しちゃったんだね。
レズリーを演じていた少女(アンナソフィア・ロブ AnnaSophia Robb)、10年後くらいに人気女優さんになれていたらいいね、と、ひそかに応援したい気持ちにはなったな。
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