映画嫌い (250)
2008年3月14日本日のカス映画は2007年の米国映画「フィクサー (Michael Clayton)」である。映画「オーシャンズ 11」シリーズのオーシャン役でお馴染みのジョージ・クルーニー(昭和36年生まれ、めちゃくちゃフケてる!)が主演の映画だ。この映画はアカデミー賞の7部門でノミネートされ、カレン役のティルダ・スウィントンが最優秀助演女優賞をで受賞している。タイトルの「フィクサー」とは「もみ消し屋」ってな意味だ。ただし、原題は主人公の名前「マイケル・クレイトン」である。
この映画は4月12日より日本でも劇場公開されるようだ。今後、この映画を見る予定の人は以下を読んではいけない。
主人公のマイケル(ジョージ・クルーニー)はニューヨーク最大の法律事務所に勤務している。彼が担当する仕事は事件・事故の「もみ消し」である。
ある時、マイケルは、親友の弁護士であるアーサーを保護する仕事を命じられる。アーサーは集団薬害訴訟の裁判で大手企業ノース社の弁護を担当していたのだが、精神錯乱の状態に陥っていたのだ。実はアーサーはその裁判の過程で、ノース社の悪徳さを知り、良心の呵責から真実の暴露を考えていたのだった。
ところが、ノース社は隠蔽工作を謀った。ノース社の担当部長のカレン(ティルダ・スウィントン)の指示により、アーサーは自殺を装って殺害されてしまった。
そして・・・。
破綻した私生活と汚い仕事の間にいるマイケルのストレス、正義感と自分の弱さに苦悩するアーサーのストレス、そして結果を出すのが仕事である悪役のカレンのストレス・・・と、3人はそれぞれにいい演技をしているとは思うが、映画としての完成度はかなり低い。デキソコナイのサスペンスである。前半がすごくもたついているのだ。テンポが悪いし編集も悪い。ストーリーが徐々に加速する見せ方にも疑問だ。あんなのじゃ最初の30分で観客は帰っちゃうぞ。
で、結局は、マイケルは「これだけは譲れないんぢゃ!」と男気を見せて奮起し、それで・・・ってな感じのありきたりのストーリーで完結しちゃっている。映画ってホントつまらないカルチャーだねぇ・・・と再認識させてくれた作品だった。こんな映画は見る価値なし。
映画「フィクサー」
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id328901/
http://www.imdb.com/title/tt0465538/
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