映画嫌い (255)

2008年4月3日
 
本日のクソ映画は2007年の米国映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド (There Will Be Blood)」だ。今年のアカデミー賞の各部門で、「ノー・カントリー」、「アメリカン・ギャングスター」、「フィクサー」と争い、この映画は主演男優賞と撮影賞を受賞している。日本では今月の26日からゴールデン・ウィーク映画として公開される予定らしい。
 
20世紀の初頭のアメリカの西部が舞台だ。ダニエル・プレインビューは金と石油を掘り当てて財を成した。冷徹で強欲、独善的で他人を信用せず、カネの為なら何でもやるような男だ。彼は更なる富を求め、幼い息子を連れて油田を探す旅に出た。
ダニエルはある青年から「自分の故郷の荒野に石油が眠っている」との情報を得る。そこでダニエルは現地へ向かい、密かに調査を行なってみたところ、石油が染み出しているのを見つけるのだった。ダニエルは言葉巧みに一帯の土地を安く買い占め、採掘を始めるのだが・・・。
 
長い映画だねぇ。2時間半以上もある。それに、全編に渡ってヘンテコに重圧感を持たせちゃっているから、見ていて疲れるんだよなぁ。ストーリー自体も大して面白くないんだからしょうもない。欲深いダニエルがカネの為に息子をも利用しちゃうという傲慢さ、腐った心、その生態をメインに見せているんだけれど、それに対立する人々の姿の描写がドラマとして薄っぺらだから物足りないんだもの。ダニエルと対立する牧師の姿なんかがそれだ。結局はその牧師もダニエルと同じ穴のムジナだったわけだけど、牧師の描写が薄いから、その存在感も薄くなっちゃっているのだ。
重圧感に押されちゃう映画を見てみたいと思うマゾ的な趣味のある人じゃなければ、この映画も無視したほうが良いだろう。
 
映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
http://www.movies.co.jp/therewillbeblood/
http://www.imdb.com/title/tt0469494/
 
 

 
 

 
 

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