映画嫌い (267)
2008年4月25日本日のクズ映画は2007年の米国映画「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼 (Mr.Brooks)」だ。来月の後半あたりから日本でも劇場公開されるようだ。今後、この映画を見る予定のある人は、以下を読んではいけない。
舞台は米国オレゴン州ポートランド市。主人公は会社を経営する大物実業家のアール・ブルックスだ。
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アールはその経営手腕を評価されて、商工会議所から表彰されるほどの地元の名士だった。妻と穏やかに暮らすアールだが、実は彼には「連続殺人鬼」という知られざる別の顔があったのだった。殺人を犯すことが彼にとっては快楽なのだ。
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アールは久々に殺人を行なおうとしていた。そしてある夜、アールは民家に侵入して、部屋のカーテンを開けたままファックしているの男女に銃を向けて射殺する。殺人をするアールのその姿は、向かいのアパートに住む盗撮男によって写真撮影されていたのだった。その男は翌日にアールのオフィースにやって来て、スミスという偽名を名乗り、アールに写真を見せる。
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スミスはアールが連続殺人犯だと知った上で、アールに持ちかけた取引きとは、「次回の殺人を行なう時に俺を連れて行け」だった。
殺人現場の現場検証をしていたのはトレイシー・アトウッド刑事だ。
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現場には被害者の血で捺された被害者の指紋があった。「指紋殺人鬼」と呼ばれる連続殺人犯と同じ手口だ。アトウッド刑事は近所に目撃者がいないか捜査を行なう。向かいのアパートを訪問したアトウッド刑事は、ある男の不審な態度を見て何かを隠していると直感する。その男とは、アールの前に現われたスミス(本名はバファート)だった。アトウッド刑事はスミスをマークする。
アールがスミスを連れて殺人をしたのは、アトウッド刑事が離婚調停中の元の夫とその弁護士だった。莫大な慰謝料を請求されていたアトウッド刑事が指紋殺人鬼を手口を真似て殺害したのではないかと疑われる。
スミスを通じてアトウッド刑事とアールの距離が次第に縮まっていくのか? アールは指紋殺人鬼として逮捕されるのか? アールが計画した完全犯罪とは?
こりゃまた、全然面白くない映画だったなぁ。サスペンス度がめちゃくちゃ低い。結末は予想通りで、何もサプライズがなかったもの。スミスを指紋殺人鬼にデッチあげて、アールの完全犯罪が成立しちゃうという筋書きが見え見えなのだ。誰でもこんなチープな結末は予想できるじゃないか。まさかそんなチープな終わり方をしないよなぁ、何かヒネリがあるのかなぁ・・・と思いながら見ていたら、ヒネリもなく、本当にそんな終わり方なんだもの、私はイスからずり落ちてしまったじゃないか。
無駄な登場人物が多く、メインのストーリーには関連の薄い脇道のシーンが多すぎて、ちゃんと整理されていないのがめちゃくちゃ散漫に見えちゃうんだよなぁ。アールの娘であるジェーンの件や、脱獄犯のミークスの件なんかこの映画には必要ないじゃないか。そのようなシーンはすべてカットしちゃうべきだろう。
最も邪魔な登場人物は、この人、マーシャル。
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マーシャルの姿はアールにしか見えず、その声もアールにしか聞こえない謎の男で、その男の誘いによってアールが殺人を犯してしまうという、悪魔の囁きというか、アールの二重人格の片割れといったような架空の存在として登場しているんだけれど、邪魔でしょうがないねぇ。アールとマーシャルの会話を通してアールの心境が言葉として語られているんだけど、なんだかすごく説明っぽいし、そのような事をさせなければ心境を描写できないってのがデスだ。マーシャルの出没するシーンも全てカットすべきだよなぁ。
ってなことで、こんな映画も無視しようぜ。
映画「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」
http://www.mrbrooks.jp/
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