マクドナルド嫌い

2008年5月5日
 
私は今までに90カ国以上に行ったことがあるんだけど、どこの国でも見かけるのが「マクドナルド」だ。欧米の各国は勿論のこと、中国にも、ロシアにも、インドにも、ウズベキスタンにも、ニカラグアにも、エルサドバドルにもマクドナルドはあった。「セブンイレブン」も海外でよく見かるけど、その国によって、売っている物も、店の雰囲気も異なっている。でも、マクドナルドは、どこへ行っても同じメニューで、同じ味なのだ。徹底した管理体制があるんだろうな。

マクドナルドでは、世界共通の「チーズ・バーガー」や「ビッグ・マック」のような基本メニューがあって、米国で食べた「ビッグ・マック」も、イタリアで食べた「ビッグ・マック」も全く同じ味である。どこの国でも味は同じだ。それらの世界共通の基本メニューの他に、各国・各地の独自のメニューがあり、その国の食文化の影響があって面白いのだ。だから、マクドナルドのハンバーガーの味が嫌いな私でも、現地でマクドナルドに行ってメニューを見てくるという趣味がある。
日本の「テリヤキ・バーガー」は日本独自のメニューだ。「月見バーガー」なんかも日本だけのメニューである。ウーロン茶がメニューにあるのも日本のマクドナルドだけで、意外にも中国のマクドナルドには、お茶の系統のドリンクはなかった。世界で一番ビールを飲むチェコでは、マクドナルドにもビールがあったなぁ。
ニュージーランドではキューイフルーツ入りのハンバーガーを見かけた。キューイという鳥がニュージランドのシンボルであるからであろう。それとは別に、赤カブをサンドした「キューイ・バーガー」ってのもあったけれど、どうして赤カブなんだろうか? 
コロッケの発祥地であるオランダには「コロッケ・バーガー」があったし、韓国には「カルビ・バーガー」があった。でも「キムチ・バーガー」はなかったような・・・。
マレーシアには「レンダン・バーガー」というのがって、牛肉にチリソースの味付けが辛くて、あれはなかなかおいしい。
アメリカのマクドナルドでは、店によってピザがある。しかし、ピザの本場、イタリアのマクドナルドにはピザはない。
 
インドのチーズバーガーには、本当にチーズしか入っていなくて、牛肉が入ってないのだ。ヒンズー教の宗教上の理由で牛肉が食べられない人が多いからなんだろうね。チキンは食べて良いのでチキン系のバーガーがよく売れていたようだったな。
ユダヤ教でもいろいろと食材にはうるさくて、イスラエルのマクドナルドでは、そのような宗教上の規制をパスした食材しか使っていないらしい。私はイスラエルでマクドナルドの店内を観察したことがあるけれど、これと言っておもしろそうなメニューがなかったから、結局はそこで何も食べなかった。

それと、現地で見かけて驚いたことがるんだけれど、日本だけだと思っていた「テリヤキ・バーガー」が、タイ、シンガポールのマクドナルドでも売られていたのだ。ただし、名前は「サムライ・バーガー」である。こんなヘンテコな名前を付けたのは誰だぁ?
 
マクドナルドの期間限定品というのはオーストラリアにもあって、「トリプル・チーズ・バーガー」という、チーズ、肉、チーズ、肉、チーズ、肉の、合計、肉の三段重ねのハンバーガーがあった。見ただけで胸焼けしそうである。オーストラリア人って極端に野菜を食べなくて、肉ばかり食べるから、結構、評判が良かったようである。1個300円くらいだったかな。
 
日本でも昨年あたりから売られている「メガ・マック・バーガー」だけれど、あれを13年くらい前に初めて見かけたのはデンマークだった。あの時はすごい名前だと思ったなぁ。肉・肉・肉・肉の合計4枚重ねでしょ。あんた、そんなに肉ばかり食べてど〜すんの?ってな感じで、食べている客の様子を観察しちゃったもの。1個350円くらいだったかな。
 
どこの国のマクドナルドでも、ハンバーガー1個の販売価格は150円くらいである。だから、物価の高い先進国では、マクドナルドは庶民の手軽な食事なんだけど、物価の安い国の人にとっては、敷居の高い店になっちゃう。物価が日本の十分の一であるインドでも1個150円だ。もし、日本で、あのバーガー1個が10倍の1500円だったら買うかなぁ? 
物価がすごく安い国、エルサルバトルでは、マクドナルドは高級店に属しており、「ちびまる子ちゃん」の花輪くんの家みたいな洋館風の建物が店舗で、店内にはゆったりとしたクラッシック音楽が流れ、客層はスーツを着たビジネスマンが中心だったものなぁ。
 
スイスのユニオン銀行が3年に一度発表している経済レポートでは、マクドナルドの「ビッグ・マック」を基準にして、各国の経済事情を評価している。マクドナルドって、どこの国にもあって、値段もだいたいどこの国でも一緒だから、この評価方法ってのは的を得ていると思う。そのレポートでは、都市別に、ビッグ・マック1個を買うために、どのくらいの労働時間が必要なのか計算をしているのである。
東京は9分で、香港と並んで世界最短であった。東京は物価が高く、それにつれて所得も高水準なので、容易に買えるわけである。
ニューヨークは12分、モスクワは74分、世界平均は36分だ。世界最長はナイロビの178分となっていた。
こうして見ると、物価が高いながらも、日本って凄く豊かなんだよね。
 
 

 
マクドナルドのホームページはここ。国を選んで、好きな国のマクドナルド情報が見られる。ただし英語版。
http://www.mcdonalds.com/
 
日本のマクドナルドのホームページはここ。
http://www.mcdonalds.co.jp/

世界のマクドナルドを比較検討、研究するツワモノが多く、参考となるホームページも数多くある。
http://www.nagoyanet.ne.jp/mcdonald’s/
http://homepage3.nifty.com/dkxwin/McDonald/index.htm
http://members.aol.com/budapestc/mac.htm
http://www.spacia.co.jp/rubadub/2001/mac.htm
 

 
 
 

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索