映画嫌い (286)

2008年7月3日
 
本日のバカ映画は2008年の米国映画「スピード・レーサー (Speed Racer)」だ。お馴染みの日本のアニメ「マッハ Go Go Go」の実写版での映画化である。「マトリックス」シリーズの監督だったウォシャウスキー兄弟が監督しているという話題作だな。この映画は日本では今週の週末より劇場公開されるようだ。
 
アニメ「マッハ Go Go Go」は私が子供の頃、夕方に再放送されているのを見たことがあるのだけれど、あの荒唐無稽な内容に不信感とか嫌悪感とかでいっぱいになり、私はあれは好きじゃなかったなぁ。私は「アホで幼稚な悪ガキども向けの娯楽」だとバカにしていた。私はそ〜いうイヤな子供だったんだもの。好きじゃないアニメだったから、内容はほとんど記憶していない。主人公のレーサー・三船ゴォを影から助ける「覆面レーサー」という謎のレーサーの声が愛川欽也だったという記憶があるくらいかな。主人公の弟(名前は忘れた)の飼っているチンパンジーって、マイケル・ジャクソンのバブルズ君のモデルだってのは本当なの?
 
で、実写版映画化のこれ「スピード・レーサー」はアニメより荒唐無稽なんだもの、も〜ぉアホらしすぎて、どぉ〜しょ〜もないのだ。タイトルが「スピード・レーサー」だから、カー・レースでスピードを競うような内容と思いきや、これって実は主人公の名前なんだものなぁ。
姓がレーサーで、名がスピード!
がっちょ〜ん!である。そんなアホな名前ってありかよ?
マンガやアニメの主人公って往々にして名前がヘンテコなんだけど(「ヒューマン」が語源の「飛行馬」とかね)、名前がスピード・レーサーだなんて、その名前からして荒唐無稽だ。スピード社の水着もビックリだろぅ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/speedracer1.jpg
 
あまりにも荒唐無稽だから今回は映画のストーリーは略。
アニメ版では「三船」一家だったのが、映画では同じ家族構成で「レーサー」ファミリーとして出てくるし(チンパンジーもちゃんといる)、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/speedracer2.jpg
正体不明の「覆面レーサー」は「レーサーX」の名前で出てくる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/speedracer3.jpg
アニメ版では「覆面レーサー」の正体が主人公の兄だったわけで、映画でも主人公・スピード・レーサーの兄・レックス・レーサーだという設定は同じだな。声は愛川欽也じゃないけれど(あたりまえだ)。
 
それで、この映画もいろいろと詰め込みすぎなのだ。それをバタバタとシーンをつぎはぎにして見せているものだから、すっごい散漫なのだ。落ち着きのない悪ガキの行動でも見せられているようなものである。見せ方が非常にヘタクソである事も相乗効果になって、散漫さをかなり増幅させちゃっているなぁ。レースのシーンになったり、子供の頃を回想するシーンになったり、企業の陰謀になったり、ラブ・シーンになったり、コミカルなシーンになったり、カンフー&ニンジャなシーンになったり、・・・と、あちこちにベクトルが向かっちゃってヘロヘロである。こ〜いう映画にラブ・シーンなんか必要ないじゃんか。
そして、肝心のレースの内容もあれじゃ薄すぎるし、ヘンテコなポップ感のある未来のレース場をギラギラしたCGを使って合成していて、これがめちゃくちゃ荒唐無稽なのだ。リアル感が全くない。こりゃテレビ・ゲームだな。まるでニンテンドー64の「マリオ・カート」なのである。バカバカしいぞぉ。
 
最後のレースが終わって、主人公・スピードが優勝して場内が盛り上がるシーンの背景に、なぜか「ラーメン」の文字があるのに気がついたのは私だけであるまい。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/speedracer4.jpg
真田広之がまるでムーディ勝山のような格好して登場しているバカ・シーンもあったなぁ。
ってなことで、こんなバカ映画は無視しような。
 
 
映画「スピード・レーサー」
http://wwws.warnerbros.co.jp/mach5/
 
 

 
監督のウォシャウスキー兄弟の兄は、「マトリックス」で稼いだカネをつぎ込んで性転換手術を受け、「姉」になっちゃっている。名前もラリーからリンダに改名している。
人生、いろいろ・・・である。
 

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