映画嫌い (303)

2008年8月29日
 
本日のクソ映画は2006年の米国映画「宮廷画家ゴヤは見た (Goya’s Ghosts)」である。なんだか「家政婦は見た」のようなノリなのがイヤだな。この映画は日本では今年の10月に劇場公開される予定があるそうだ。
 
時代は18世紀の末。スペインは混迷していた。フランス革命の衝撃とその後のナポレオン軍の侵略、スペイン独立戦争、異端審問、・・・と。
画家のゴヤはスペイン王国の宮廷画家でありながら、権力の腐敗を風刺する版画も作るという男だ。彼は2枚の肖像画を描いていた。1つの肖像画のモデルは少女イネス。もう1つの肖像画のモデルは野心家の神父・ロレンソだ。その後に2人のモデルはゴヤも予想しなかった数奇な運命を辿る事になる。ロレンソ神父が異端審問を強化したことにより、イネスが無実の罪で投獄されてしまったのだ。時代に翻弄されるゴヤ、イネス、ロレンソら。そして・・・。
 
 
こりゃ、まさに「家政婦は見た」の宮廷版だな。かなりダークな雰囲気でプチ大河ドラマしちゃっている。ゴヤを完全に傍観者にしちゃって、彼の目から見た混乱するスペイン、そして人間・愛というものを表現しているんだけど、問題なのは彼の心情が全く見えてこないって事なんだよなぁ。それに、彼が描く作品との絡みも描かれていないので、かなり物足りなく見えてしまう。社会の不条理とか人間の哀しさを彼の目を通して見せているだけだから、陰鬱でかなり疲れてしまった。
監督はかつて映画「アマデウス」を監督していたミロス・フォアマンだ。イヤミのないなかなかの美しい映像なのは評価できる。ゴヤの絵画をそのまんま映像にしたような場面はステキだ。イネスを演じているのはお馴染みのナタリー・ポートマンだ。相変わらず微妙だ。相変わらず胸がペッタンコだ。この映画は貧乳ファンだけ見てくれ。
 
 
映画「宮廷画家ゴヤは見た」
http://goya-mita.com/
 
 

 
 

 
 

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索