映画嫌い (322)
2008年10月9日 映画本日のクソ映画は2006年の米国映画「ザ・フィースト (Feast)」である。これもまた、ど~しょうもないクソ映画なのだ。
米国の町のはずれにある深夜の小さな酒場。そこそこ客が入り、酒を飲みながらのいろいろな人間模様が繰り広げられていた。突然、そこに、銃をもって血まみれになっている男が飛び込んできたのだ。外には鋭い歯と爪を持った狂暴な謎の生物がいると言う。その男は持ってきたその奇妙な生物の死体の頭部を証拠として客たちに見せる。そして、もうすぐここもその生物に襲われると警告をするのだった。店主、店員、客たちは窓を閉めて、ドアにはバリケードを築くが、謎の生物からの攻撃が始まり、酒場の人間は次々に殺されていくのだった。そして・・・。
いい加減にせぇよぉ!ってなバカ映画なのである。前述のパチもの映画「エイリアン・ライジング」に出ていたような、エイリアン型のパチもの系の怪物が襲ってくるのだ。そのキャラクター・デザインもかなりおバカだ。さらにバカな事に、その生物が何だったのか、どこからやってきたのか、などの、一切の正体もわからないまま、この映画は終わっている。やられた人間の血が吹き出し、血まみれになり、頭部がなくなったり・・・と、かなりスプラッター度の強い悪趣味さもあるなぁ。
そして、この映画を見て思い出すのは、前述の映画「ミスト」である。「ミスト」におけるスーパーマーケットと外の深い霧の中というシチュエイションを、町のはずれの酒場と深夜の闇の中というのに置き換えただけの内容になっているのだ。謎の生物が外から襲ってきて、その時の登場人物たちの口論と対立というものを見せているのはほぼ同じだけれど、こっちのほうが格段と人間模様が浅くて、あらゆる点でレベルが低い。朝になって、あの生物がいなくなっているから、車で逃げちゃう、それで終わっているのもアホくさい。ストーリーの設定も進行も結末も浅すぎだ。
ちなみにタイトルの「フィースト」っていう英単語は「うたげ」ってな意味なんだけれど、まぁ、これも一種の「うたげ」ってな感覚なんだろうなぁ。
映画「ザ・フィースト」
http://www.feast-movie.jp/
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