映画嫌い (327)
2008年10月18日 映画本日のクソ映画は2007年の米国映画「スピーシーズ 4 新種覚醒 (The Species - The Awakening)」である。「スピーシーズ」シリーズの第4弾だな。
トムは生物学者だった。宇宙から送られて来たDNA情報と人間のDNAをかけ合わせて新たな生命体を作る実験をして、その時に誕生した娘がミランダだ。その実験は人道的に誤っていると後悔したトムは、生物学から足を洗い、ミランダをひきとった。そしてトムは、ミランダの叔父であることにして、ミランダを実の娘のように可愛がって育てたのだった。以上が前置き。
オトナになったミランダの体に突然と変異が現われた。自分の意志に関係なく体がエイリアンのDNAに支配されて変身し、人間を惨殺していくのである。事を知ったトムはミランダに人間のホルモンを注射して変異を抑えて、ミランダと一緒に車に乗って逃亡する。そして、メキシコを目指して車は走る。メキシコには、かつてトムと一緒にあの実験をしていたフォーブス・マグワイアが住んでいるらしいのだ。フォーブスであれば何らかの治療法を知っているかもしれない。フォーブスを探すトムの前にアズーラという名前の女性が現われ、アズーラもエイリアンに変身して、そしてトムを襲う。アズーラもフォーブスにより作られた生命体だ。
(中略)
そして、ミランダとアズーラ、2人のエイリアンの対決が・・・。
あのぉ、これ、「スピーシーズ」シリーズの正当な後継作なんでしょ? それなのにぃ・・・、まるでパチもの、バッタものみたいな低級な映画になっちゃっているんだけどなぁ。
あのH・R・ギーガーのデザインした怪物が出てくる映画だという事で、「スピーシーズ」の1作目はギーガーのファンたちから注目されていたけれど、ギーガーのダークな世界観がちっとも反映されていないチープな映像になっていたこともあって、あの映画は見事なまでに大コケしちゃっていた。それなのに、なぜか「スピーシーズ 2」ってのが制作されて、ますます酷い映画を見せられる事になったものなぁ。ホント、あの2作は酷かったよねぇ。その後に「スピーシーズ 3」ってのも制作されたようだが、こうなっちゃうと誰もそんなのを相手にしなくなっちゃって、私も「3」は見ていない。そして今回の「4」でしょ。シリーズ最高作っていう噂があったから見てみたんだが、それは真っ赤な嘘で、もぉ、しょ~もないパチもののレベルでしかない。なんでこんな映画を作っちゃうのかなぁ?
ってことで、本家がパチものと化した例として、この「スピーシーズ 4」をあげておく。ミランダもアズーラも全裸になって演技しているのにねぇ。
ちなみに、この映画の制作にはギーガーは関与していないようである。「スピーシーズ」も、「エイリアン」も、ギーガーが関与したのは1作目だけだったようだ。
映画「スピーシーズ 4」
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2732266/ref=168737
H・R・ギーガーのオフィーシャル・サイト
http://www.hrgiger.com/
http://giger.com/
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