映画嫌い (335)
2008年11月10日 映画本日のクソ映画は2008年の米国映画「イーグル・アイ (Eagle Eye)」である。現在、日本でも劇場公開中のようだ。
主人公はジュリー・ショー。彼は大学を休学してコピー屋で働き、貧乏な生活をしていた。彼は小さなアパートでひとり暮らしをしているが、その部屋の家賃を滞納するほどだ。ある日、ジュリーの双子の兄、イーサンが交通事故死してしまったと彼へ電話で連絡があった。イーサンは空軍に勤務するIT開発担当の天才的科学者だった。ジュリーは教会での葬儀に参列する。
その直後、ジュリーの身に不可解な事が起こる。彼の銀行口座には75万ドルもの大金が振込まれていて、アパートに帰ってみると、大量の荷物が届いていた。荷物の中を確認してみると、それは、銃器、弾薬、暗視ゴーグル、戦闘機のマニュアル、そして爆薬の原料となるアンモニア硝酸塩だった。テロリスト、国家反逆罪の容疑で、対テロリスト監督官のトム・モーガン、空軍特別捜査官のゾーイ・ペレスがジュリーを追う。何が起きているのかわからないまま、ジュリーは誰なのかわからない女性の声の電話からの指示を受けて逃亡する。その声の主は、携帯電話の通信の全てを自由にコントロールし、道路や鉄道の信号機を操り、街中の防犯カメラからジュリーの動向を監視し、街中の電光掲示板やネオンサインでジュリーに指示を与えてくるのだった。
一方、レイチェル・ホロマンという女性がいた。小学生の息子が所属している吹奏楽隊がワシントンDCでの行事で演奏する事になっているので、駅まで息子を送りに行く。その後、彼女の元にも、同じ女性の声での電話がかかってきた。言う事をきかなければ、息子の乗った列車を脱線させるぞと脅迫してきたのだ。仕方なくレイチェルは指示に従うことに。
そして、声の指示によりジュリーとレイチェルが出合った。彼らを追ってくる警官たちは、あの声の主が遠隔操作している交通信号やクレーンで妨害されてしまう。
彼らに指示をする声の正体は? その目的とは?
古臭さがプンプンするつまらない映画だね。電話の声の正体は国防総省のコンピュータで、人工知能を持ったそのコンピュータが管理する人間の手を離れちゃって、人間に敵対して暴走しているという、使い古されたシチュエイションなんだもの。そして、コンピュータが信号を変えたり、防犯カメラでジュリーらを監視して、ジュリーに指示を与えていたことになっちゃっている。以前に映画「ダイ・ハード 4.0」の時にも書いたんだけど、ネットワークに接続されていない信号機や防犯カメラを勝手にネットワーク経由で操作できるわけがないんだけどなぁ。そ~いう、数十年前のSFのような、コンピュータに支配されている管理社会を題材にしてもしょうがないじゃないか。それにさぁ、それほどすごいコンピュータのくせに、双子の兄の替わりに弟のジュリーが音声認証パスワードを破ることができるとは、バカらしいほど非現実的だ。そして、最後には、案の定、暴走コンピュータを破壊して、大統領暗殺を止めて、ジュリーとレイチェルがラブラブになっちゃっている。とほほ・・・。全く楽しめなかったよぉ、こんな映画。
映画「イーグル・アイ」
http://www.eagleeyemovie.com/intl/jp/
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