映画嫌い (355)
2008年12月22日 映画
本日のクソ映画は2008年の米国映画「アイズ (The Eye)」である。タイ映画「アイ」をリメイクした映画のようだ。主演はジェシカ・アルバだね。この映画は日本では先月に劇場公開がされていたようだ。
主人公は盲目の女性ヴァイオリニスト、シドニー・ウェルズ。彼女は5歳の時に失明していたが、このたび角膜移植のドナーが見つかったので、角膜移植手術を受けたのだった。それが成功し、シドニーは視力を取り戻す。ところが、シドニーには他の人には見えない人の姿や炎が見えてくる。その状況に翻弄されて、シドニーはカウンセラーのポールに相談するが・・・。
誰にでも想像がつくだろう。角膜のドナーが生前に見たものがシドニーにも見えてしまっているという、めちゃくちゃチープなストーリーなのだ。私は元のタイ映画を見たことがないので、それとどのように違っているのかは知らないけれど、移植手術を受けた人物がドナーの生前の体験の影響を受けちゃうというこの手のストーリーは、30年以上前に手塚治虫がマンガ「ブラック・ジャック」で描いているし、何年か前には邦画で「変身」というやつもあったじゃないか。なんで今さら、こんなストーリーで映画を作っちゃうんだぁ?
今回のこの映画では、単にドナーの生前の体験が見えてくるだけじゃなくて、死者(地縛霊)の姿や、人が死ぬ時にやってきてあの世に連れて行く死神モドキ(黒の全身タイツだ)の姿までもシドニーには見えてくるという変化球まで使っているけど、その現象の説明を、ドナーは霊能者だったので、その霊能力も角膜移植でシドニーに継承されちゃったってなことにしちゃっているのだ。とほほ・・・である。そして、クライマックス・シーンでは、シドニーは死神モドキが大量にやって来たのを見て、それで大量に死者が出る事故を予知し、その事故を未然に防ぐという暴走したストーリーになっちゃっている。その事故は防げたけれど、シドニーの身に起きている「見える」現象が何も解決しないで終わっているじゃないか。思いっきりスベったぞ。
で、原題は「The Eye」である。シドニーは片目じゃなくて両目の角膜移植を受けて、両目で見ているのに、なんで単数形の「The Eye」にしちゃうんだ?
邦題は当初は「ザ・アイ」になる予定だったらしい。それもヘンだ。「Eye」の前の「The」は「ザ」じゃなくて「ジ」だぞ。
最もヘンテコなのは、シドニーがヴァイオリンを弾く様子だ。すっごくありえない弾き方なんだもの。私もヴァイオリンを弾くので、そのヘンテコさは良くわかる。どちらの腕にも、まるで力が入っていないのだ。あのような弾き方ではまともな音は絶対に出ない。左手は一度たりともビブラートをかけていないというお粗末さだ。誰か、ちゃんと演技指導くらいしてやれよ。ジェシカ・アルバ、役作りで弾き方くらい自ら勉強せぇ~よ。ビブラートをかけられないようなド・シロウトがオーケストラをバックに指揮者の横でソロをとるだなんてバカバカしいぞ。
映画「アイズ」
http://www.cinema.janjan.jp/0810/0810139364/1.php
タイ版「アイ」
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id240884/
主人公は盲目の女性ヴァイオリニスト、シドニー・ウェルズ。彼女は5歳の時に失明していたが、このたび角膜移植のドナーが見つかったので、角膜移植手術を受けたのだった。それが成功し、シドニーは視力を取り戻す。ところが、シドニーには他の人には見えない人の姿や炎が見えてくる。その状況に翻弄されて、シドニーはカウンセラーのポールに相談するが・・・。
誰にでも想像がつくだろう。角膜のドナーが生前に見たものがシドニーにも見えてしまっているという、めちゃくちゃチープなストーリーなのだ。私は元のタイ映画を見たことがないので、それとどのように違っているのかは知らないけれど、移植手術を受けた人物がドナーの生前の体験の影響を受けちゃうというこの手のストーリーは、30年以上前に手塚治虫がマンガ「ブラック・ジャック」で描いているし、何年か前には邦画で「変身」というやつもあったじゃないか。なんで今さら、こんなストーリーで映画を作っちゃうんだぁ?
今回のこの映画では、単にドナーの生前の体験が見えてくるだけじゃなくて、死者(地縛霊)の姿や、人が死ぬ時にやってきてあの世に連れて行く死神モドキ(黒の全身タイツだ)の姿までもシドニーには見えてくるという変化球まで使っているけど、その現象の説明を、ドナーは霊能者だったので、その霊能力も角膜移植でシドニーに継承されちゃったってなことにしちゃっているのだ。とほほ・・・である。そして、クライマックス・シーンでは、シドニーは死神モドキが大量にやって来たのを見て、それで大量に死者が出る事故を予知し、その事故を未然に防ぐという暴走したストーリーになっちゃっている。その事故は防げたけれど、シドニーの身に起きている「見える」現象が何も解決しないで終わっているじゃないか。思いっきりスベったぞ。
で、原題は「The Eye」である。シドニーは片目じゃなくて両目の角膜移植を受けて、両目で見ているのに、なんで単数形の「The Eye」にしちゃうんだ?
邦題は当初は「ザ・アイ」になる予定だったらしい。それもヘンだ。「Eye」の前の「The」は「ザ」じゃなくて「ジ」だぞ。
最もヘンテコなのは、シドニーがヴァイオリンを弾く様子だ。すっごくありえない弾き方なんだもの。私もヴァイオリンを弾くので、そのヘンテコさは良くわかる。どちらの腕にも、まるで力が入っていないのだ。あのような弾き方ではまともな音は絶対に出ない。左手は一度たりともビブラートをかけていないというお粗末さだ。誰か、ちゃんと演技指導くらいしてやれよ。ジェシカ・アルバ、役作りで弾き方くらい自ら勉強せぇ~よ。ビブラートをかけられないようなド・シロウトがオーケストラをバックに指揮者の横でソロをとるだなんてバカバカしいぞ。
映画「アイズ」
http://www.cinema.janjan.jp/0810/0810139364/1.php
タイ版「アイ」
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id240884/
コメント