映画嫌い (356)
2008年12月23日 映画本日のクソ映画は2008年の英国映画「007 慰めの報酬 (Quantum of Solace)」である。この映画は来月の24日から日本で劇場公開されるようだ。
ジェームズ・ボンドが追うのは偽善エコ企業「プラネット・グリーン」社の社長であるドミニク・グリーン。舞台はイタリアのシエナ、ハイチ、オーストリア、イタリアのタラモーネ、ボリビアと移り、最後にはロシアのカザフに。途中でボンドの行動を「やりすぎ」だと上司の「M」、英国首相に指摘されて、ボンドは解任されてしまい、ボンドを拘束しようとする英国MI5と米国CIAからも追われるハメになる。
前作の続編として作られているようだけど、今となっては前作に関する記憶がほとんど残っていないなぁ。ボンドの彼女が車の横転で死んじゃったくらいしか覚えていない。そんなものだがら、前作とのつながりや、ストーリーの背景が良くわからなかった。
で、この映画、見ていると、各地での捕り物をツギハギにくっつけただけのように思えてしまう。だから、ストーリーがなんだかしっくりこないのだ。ブツ切れで、かなり散漫で、盛り上がりもない。このまま世界各地を転々としながら永遠と捕り物が続いてしまいそうな錯覚がしてくる。ボンド・ガールがたいしたことがなのが痛いなぁ。悪の親玉のドミニクにも、その腰ぎんちゃくにも重みがないなぁ。
最後のシーンでは、ボンドの前に上司の「M」おばちゃんが現われて、ボンドと和解しちゃって、
「ボンド、復職する気はなぃ?」
と言われ、ボンドはとぼけて
「退職した覚えはないなぁ」
ってなセリフで終わっているのだ。その「水戸黄門」なみのマンネリさに、私はトリップ状態になっちゃったぞ。
映画「007 慰めの報酬」
http://www.sonypictures.jp/movies/quantumofsolace/
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