映画嫌い (381)

2009年2月25日 映画

本日のクズ映画は2008年の米国映画「オーストラリア (Australia)」である。日本では今週の週末から劇場公開されるようだ。今後、この映画を見る予定の人は以下を読まないこと。この映画も長いんだよなぁ。2時間30分以上もあるんだもの。ふぅ、疲れた。
 
イギリスのアッシュリー卿はオーストラリアに牧場を作ったが、それを売却する予定だった。しかし、アッシュリー卿はなかなかイギリスに帰ってこない。そこで、1939年9月、イギリスに残っていた妻のサラ・アッシュリーもオーストラリアに行く事となり、オーストラリア北部の港町・ダーウィンに到着した。カウボーイのジョン・ドローヴァーのガイドで9000km奥地にあるアッシュリー卿の牧場を目指す。ところが、オーストラリア北部の牧牛業を独占している有力者・カーニーの手下によってアッシュリー卿は殺されてしまっていたのだ。カーニーの仕業だという証拠はない。サラは牧場の売却をやめて、牧場の再建をすることにした。そして、牧場の1500頭の牛をダーウィン港に運んで軍隊に売却し、それで牧場を再建する資金を得ることにしたのだ。先住民族との混血の少年・ナラ、そしてドローヴァーらの協力で、ダーウィンまでの9000kmの牛追いを行ない、その途中でもカーニーの手下が邪魔をしてくるが、なんとか1500頭の牛の納入に成功。そして、サラとドローヴァーはラブラブな関係になるのだった。
しかし、その後にサラ、ナラ、ドローヴァーの3人はそれぞれの思いで別れ別れになってしまい、そんな時に太平洋戦争が勃発して、ダーウィンも日本帝国軍のゼロ戦によって激しく空爆を受け・・・。
 
もぅ、いろいろと詰め込みすぎだ。サイテー!である。そのいろいろな事もそれぞれに薄いものだから、散漫すぎて見ているのがアホらしくなってくる。前半は牧場同士の抗争ってな感じの西部劇っぽいし、冒険劇の要素もプラスしちゃったデキソコナイのハーレクイン・ロマンスってな趣きもある。オーストラリア版の牛追い祭りかよ?ってな感じにも見えてくるよねぇ。後半は戦争パニック映画になっちゃっていて、それにサラとドローヴァーのラブ・ストーリー、ナラの救出劇を絡めているんだもの、こんな映画につかみどころなんてありゃしない。妨害されながらも1500頭の牛をダーウィンに運ぶのに成功して、それでめでたしめでたしな前半部だけでやめておいたほうが良かったのにねぇ。その後のストーリーが取って付けたように見えてしまったのは私だけであるまい。
ラストシーンは、ナラが祖父に連れられて部族の世界に戻ってしまうってやつで、こ~なっちゃうと、もぉ~、見ている側の脳味噌がパッパラパーになっちゃいそうだ。全編をナラのナレーションによるナラの視点からの回想録のように見せているのもダメだなぁ。
 
サラを演じているのがニコール・キッドマンで、ドローヴァーを演じているのがヒュー・ジャックマンだ。だから、このふたりが並んでいるシーンを見ると、「ライラの冒険」の悪役女と「X・メン」のミュータントが共演しているように見えてしまうよなぁ。
 
映画「オーストラリア」
http://movies.foxjapan.com/australia/ 
 

 
 

 
 

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