映画嫌い (393)
2009年3月12日 映画本日のクソ映画は2001年の米国映画「186 感染大陸 (Ever Since The World Ended)」である。8年も前の映画を今頃になってその邦題でDVDとして日本で発売するってのは、邦画「感染列島」への便乗かぁ?
新種のコレラが大発生して人類が壊滅状態になり、それから12年後が過ぎた。生き残った人類はサンフランシスコとその近郊の186名のみ。キャルとジョシュのふたりは人類の記録としてのドキュメンタリー映画を作ることにした。生き延びた人たちに、今、何を考えて、何をしているのかをインタビューをしてそれを撮影するのだ。そして完成した映画がこれである。おしまい。
なぜに186人だけが生き延びられたのか、その後にウィルスはどうなったのか・・・などの一切の説明もなく、ひたすらどうでもいいようなインタビューのシーンが続く。これと言えるストーリーもない。後半に郊外へ探検に行くシーンがあるが、それにもほとんど何も意味がない。だから中味がカラッポなのだ。退屈で、退屈で、何度も眠ってしまいそうになった。こんな退屈な映画が今までにあっただろうか? もしも実際に人類壊滅状態となったら・・・という仮想事態のシミュレーションとしては赤点・失格、企画倒れなのだ。何も考えさせられるものもなく、何を言いたいのか、何を見せたいのかも不明だ。見えてきたのは制作者の発想の貧困さだけである。
映画「186 感染大陸」
http://www.twanet.jp/shousai/89_186.htm
このDVDを販売しているのは「トランスワールドアソシエイツ」っていう名前の会社だ。この会社の販売している映画ってのも、どぉしょぉ~もないものばかりでねぇ。あの「アルバトロス・フィルム」のくだらない映画には「苦笑」という若干のポジティヴ感があり、それに追従している「インターフィルム」の映画には「バカバカしさ」というポイントがあったわけであるが、第三勢力としてこの手の映画を出している「トランスワールドアソシエイツ」には虚しさしかないなぁ。ホント、カラッポなんだよ。こ~いう映画に日本語字幕を付けたり、日本語吹替えの音声を付けている皆さん、あんたら、虚しくならんのか?
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