映画嫌い (398)
2009年3月17日 映画
本日のクソ映画は2008年の米国映画「ワルキューレ (Valkyrie)」である。実話の映画化だ。この映画は今週の週末から日本で劇場公開されるようだ。今後、この映画を見る予定の人は以下を読まないこと。
第二次世界大戦下のドイツ軍。シュタウフェンベルク大佐は北アフリカ戦線で連合軍の空爆を受け、左目と右手首から先を失ってしまった。このまま戦争が続くと祖国ドイツは滅んでしまう・・・と彼はナチス政権に絶望していた。そして彼は、ヒトラー暗殺を企むベック参謀総長、トレスコウ将軍ら軍の幹部たちが集まっている秘密組織に加わることになる。シュタウフェンベルク大佐の主張は、ヒトラーを暗殺するだけで終わってもダメだという事だ。そして、彼は「ワルキューレ作戦」の改訂版を立案し、自ら中心人物となって仲間たちと着々と準備を進めていく。ヒトラーと共にヒムラーも暗殺し、邪魔となるSSの動きを予備軍を操って抑え、政権を奪取するというクーデター計画だ。新政権の体制や、連合軍との停戦の交渉も考慮されていた。
そして、1944年7月20日、シュタウフェンベルク大佐は自ら作戦を指揮してヒトラー暗殺を決行しようと、時限爆弾入りのカバンを作戦本部に持ち込む。ヒトラーの近くで爆弾が爆発したが・・・。
ちょっとは期待していた映画だったので、実際に見るとガッカリ感しか残らなかった。単に時系列に作戦の準備と決行、その結末を見せているだけじゃないか。トム・クルーズ演ずるシュタウフェンベルク大佐を重視しすぎてそれを中心にもってきているものだから、その他の人物の葛藤が見えてこない。特に、フロム将軍の件はもっとつっこんだものにするべきじゃないか。ナチスの恐怖政治に反逆するという事態の重大さとその恐怖感も十分に表現されているとは言えないなぁ。その結果、味わい深さもなく、かなり物足りない印象しか残らなかったもの。トム・クルーズが演じているから、なんだか「ミッション・インポッシブル」の作戦失敗版に見えてしまったのは私だけであるまい。
それで、毎度毎度のあの疑問だ。なんでドイツ人同士がすべて英語で会話しているんだ? ヒトラーのラジオ演説までも英語だ。ドイツ語が一度も話されていないんだよなぁ。
映画「ワルキューレ」
http://valkyrie-movie.net/
第二次世界大戦下のドイツ軍。シュタウフェンベルク大佐は北アフリカ戦線で連合軍の空爆を受け、左目と右手首から先を失ってしまった。このまま戦争が続くと祖国ドイツは滅んでしまう・・・と彼はナチス政権に絶望していた。そして彼は、ヒトラー暗殺を企むベック参謀総長、トレスコウ将軍ら軍の幹部たちが集まっている秘密組織に加わることになる。シュタウフェンベルク大佐の主張は、ヒトラーを暗殺するだけで終わってもダメだという事だ。そして、彼は「ワルキューレ作戦」の改訂版を立案し、自ら中心人物となって仲間たちと着々と準備を進めていく。ヒトラーと共にヒムラーも暗殺し、邪魔となるSSの動きを予備軍を操って抑え、政権を奪取するというクーデター計画だ。新政権の体制や、連合軍との停戦の交渉も考慮されていた。
そして、1944年7月20日、シュタウフェンベルク大佐は自ら作戦を指揮してヒトラー暗殺を決行しようと、時限爆弾入りのカバンを作戦本部に持ち込む。ヒトラーの近くで爆弾が爆発したが・・・。
ちょっとは期待していた映画だったので、実際に見るとガッカリ感しか残らなかった。単に時系列に作戦の準備と決行、その結末を見せているだけじゃないか。トム・クルーズ演ずるシュタウフェンベルク大佐を重視しすぎてそれを中心にもってきているものだから、その他の人物の葛藤が見えてこない。特に、フロム将軍の件はもっとつっこんだものにするべきじゃないか。ナチスの恐怖政治に反逆するという事態の重大さとその恐怖感も十分に表現されているとは言えないなぁ。その結果、味わい深さもなく、かなり物足りない印象しか残らなかったもの。トム・クルーズが演じているから、なんだか「ミッション・インポッシブル」の作戦失敗版に見えてしまったのは私だけであるまい。
それで、毎度毎度のあの疑問だ。なんでドイツ人同士がすべて英語で会話しているんだ? ヒトラーのラジオ演説までも英語だ。ドイツ語が一度も話されていないんだよなぁ。
映画「ワルキューレ」
http://valkyrie-movie.net/
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