映画嫌い (411)

2009年4月9日 映画

本日のクソ映画は2009年の米国映画「レッド・クリフ Part 2 (赤壁 下 - Red Cliff II)」である。昨年に公開された「レッド・クリフ」の後編だ。前編・後編に分けるなよなぁ。この映画は明日から日本で劇場公開されるらしい。今後、この映画を見る予定の人は以下を読まないように。

西暦208年、魏の曹操が率いる水軍が長江を下って南下し、蜀と呉の同盟軍と赤壁で対峙する。(以上、前編のあらすじ)
 
前編の事は以前にここに書いたけど、ど~しょ~もないクズ映画でねぇ、あれの後編なんか見たいとは思わなかったわけであるが、先日、米国の国内を飛行機で長距離移動中に、その飛行機の中で上映された映画が後編なんだもの、こりぁまいったなぁ。興味ないから眠ろうと思ったけれど眠れなくて、結局、最後まで見てしまったじゃないか。

ストーリーの詳細は略。内容は、
(1) 対決の前の両軍の様子。
(2) 伝染病蔓延。
(3) 不足していた10万本の矢を諸葛孔明が3日で集めるエピソード。
(4) 戦闘開始。この季節に一時的に風向きが変わるのを利用して魏を火で攻めて撃退。
の4本立ての構成だ。(1)も(2)も(3)も必要ないだろ。(4)の部分を前編にくっつけて1本の映画にしておけば良かったのにねぇ。

で、(1) だ。魏の軍団がトレーニングしている風景から始まっている。宿営地でサッカーの紅白戦をして、得点が入ると選手や見ている兵士たちがガッツ・ポーズをしているのだ。西暦208年の当時にサッカーやガッツ・ポーズが中国にあったのだろうか?(ちなみに、ガッツ・ポーズの起源はガッツ石松だとする説があるけれど、それは嘘である) 観戦している魏の曹操の顔は、まるで TOKIO のリーダーだな。

(2) では、長江の上流側にいる魏が、伝染病で病死した大量の兵士たちの死体をイカダに乗せて下流に流し、蜀と呉の同盟軍に伝染病をまき散らそうとする、細菌兵器まがいの事を見せている。ところが、伝染病に対する深刻さがまるで描写されていない。さすが、SARSの国だよなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。

(3) なんかどうでもいいような事だ。後編ではあまり出番のない諸葛孔明なんだけれど、彼の知恵袋としての存在を示すが為だけのちょっとしたエピソードにしかなっていない。

そして (4) だ。無駄に長過ぎだ。スローモーションの多用しすぎにはイライラしてくる。なんでそこをスローにするんだ?というシーンがめちゃくちゃ多い。その他、呉の女スパイと魏の兵士のひとりが戦場で再会して・・・のシーンなんかも不要だろ。散漫すぎったらありゃしない。
 
映画「レッド・クリフ Part 2」
http://redcliff.jp/index.html

 

 
 

 
 

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