映画嫌い (414)
2009年4月29日 映画
本日のクソ映画は2009年の米国映画「モンスターVSエイリアン (Monsters vs. Aliens)」である。。現在、米国でヒットしているCGアニメだ。日本では7月11日より劇場公開されるらしい。
スーザンは自分の結婚式の日を迎えた。ところが、突然と空から落ちてきた隕石に接触してしまい、その影響で、教会での結婚式の最中にカラダが巨大化してしまった。身長が10倍近くになり、教会の天井を突き破ってしまう。そこへ軍隊が出動してきて、スーザンは捕えられ、モンスターを収容している秘密基地に監禁されることになる。その基地にはすでに4匹のモンスターがいて、スーザンも新種のモンスターだと思われてしまったのだ。
そんな時、地球を侵略しようとしているエイリアンがロボットを地球に送り込んできた。敵に立ち向って人類を救えるのはモンスターたちしかない・・・ってことで、大統領の司令によってモンスターたちが出動させられる。モンスター対エイリアン・・・。
どうでもいい映画だ。子供向けのアニメぢゃん・・・と一蹴できる内容である。ストーリーはシンプル。だから味わいもなく深みもない。コメディとしても笑いのレベルが滅茶苦茶に低い。最近、この手のCGアニメがやけに多く、それらを見て感じてしまう「なんでCGアニメでやらなきゃなかったんだ?」という疑問を私はこの映画にも感じてしまった。フルにCGアニメで作ったというその方法は、CGという特性を充分に発揮できているようにも見えないし、なんだか手段と目的を履き違えているように思える。ワイヤー・アクションで力学的にありえないカンフーを見せる映画のつまらなさと同じようなバカバカしさをこの手の映画に感じてしまうのだ。CG技術を見せたいのなら、SIGGRAF でやってりゃいいんだよ。
で、この映画、いろいろな映画のパロディを見せているんだけど、どれもが浅過ぎて、パロディの面白さすら薄いのだ。だから、オトナが見てもぜんぜん面白くない。パロディに使われている「ハエ男の恐怖」っていう映画、子供は知らんだろ。それのリメイク版の「フライ」っていう映画さえも知らんだろうなぁ。タイトルは忘れてしまったが、宇宙から隕石に乗ってやってきたオレンジ色のゼリー状の生命体が次第に巨大化して映画館を飲み込んでしまうっていうやつ、確か主演はスティーヴ・マックィーンだったなぁ、それのパロディもある。
私がコケたのは、大統領がエイリアンのロボットの前で友好をアピールしようとして、シンセサイザーで「未知との遭遇」のメロディを弾こうとするシーンだ。だって、使っているシンセサイザーがヤマハの DX-7 なんだもの。1980年代の半ばに一世を風靡した名器である。デジタル・シンセの先駆だった。実は私も当時に DX-7 を買って、今でもそれを持っているのである。今となっては時代遅れの20年以上前のシンセなんだけど、それを今どき映画の中、それもCGアニメの中でなんか見るとは思ってもいなかったから、おもいっきりコケたぞ。ちなみに、実際の DX-7 では、この映画の中で大統領がやっているような、外部のシーケンサーのスタートをパネルからコントロールできないし、ピッチ・ベンターであのような使い方もできない。液晶ディスプレイの表示内容も実際とはまるっきり違っている。そのシーンだけでもツッコミどころ満載なのだ。
映画「モンスターVSエイリアン」
http://www.mon-eri.jp/
ヤマハ DX-7
http://www.yamaha.co.jp/design/products/1980/dx7/
http://www.vintagesynth.com/yamaha/dx7.php
スーザンは自分の結婚式の日を迎えた。ところが、突然と空から落ちてきた隕石に接触してしまい、その影響で、教会での結婚式の最中にカラダが巨大化してしまった。身長が10倍近くになり、教会の天井を突き破ってしまう。そこへ軍隊が出動してきて、スーザンは捕えられ、モンスターを収容している秘密基地に監禁されることになる。その基地にはすでに4匹のモンスターがいて、スーザンも新種のモンスターだと思われてしまったのだ。
そんな時、地球を侵略しようとしているエイリアンがロボットを地球に送り込んできた。敵に立ち向って人類を救えるのはモンスターたちしかない・・・ってことで、大統領の司令によってモンスターたちが出動させられる。モンスター対エイリアン・・・。
どうでもいい映画だ。子供向けのアニメぢゃん・・・と一蹴できる内容である。ストーリーはシンプル。だから味わいもなく深みもない。コメディとしても笑いのレベルが滅茶苦茶に低い。最近、この手のCGアニメがやけに多く、それらを見て感じてしまう「なんでCGアニメでやらなきゃなかったんだ?」という疑問を私はこの映画にも感じてしまった。フルにCGアニメで作ったというその方法は、CGという特性を充分に発揮できているようにも見えないし、なんだか手段と目的を履き違えているように思える。ワイヤー・アクションで力学的にありえないカンフーを見せる映画のつまらなさと同じようなバカバカしさをこの手の映画に感じてしまうのだ。CG技術を見せたいのなら、SIGGRAF でやってりゃいいんだよ。
で、この映画、いろいろな映画のパロディを見せているんだけど、どれもが浅過ぎて、パロディの面白さすら薄いのだ。だから、オトナが見てもぜんぜん面白くない。パロディに使われている「ハエ男の恐怖」っていう映画、子供は知らんだろ。それのリメイク版の「フライ」っていう映画さえも知らんだろうなぁ。タイトルは忘れてしまったが、宇宙から隕石に乗ってやってきたオレンジ色のゼリー状の生命体が次第に巨大化して映画館を飲み込んでしまうっていうやつ、確か主演はスティーヴ・マックィーンだったなぁ、それのパロディもある。
私がコケたのは、大統領がエイリアンのロボットの前で友好をアピールしようとして、シンセサイザーで「未知との遭遇」のメロディを弾こうとするシーンだ。だって、使っているシンセサイザーがヤマハの DX-7 なんだもの。1980年代の半ばに一世を風靡した名器である。デジタル・シンセの先駆だった。実は私も当時に DX-7 を買って、今でもそれを持っているのである。今となっては時代遅れの20年以上前のシンセなんだけど、それを今どき映画の中、それもCGアニメの中でなんか見るとは思ってもいなかったから、おもいっきりコケたぞ。ちなみに、実際の DX-7 では、この映画の中で大統領がやっているような、外部のシーケンサーのスタートをパネルからコントロールできないし、ピッチ・ベンターであのような使い方もできない。液晶ディスプレイの表示内容も実際とはまるっきり違っている。そのシーンだけでもツッコミどころ満載なのだ。
映画「モンスターVSエイリアン」
http://www.mon-eri.jp/
ヤマハ DX-7
http://www.yamaha.co.jp/design/products/1980/dx7/
http://www.vintagesynth.com/yamaha/dx7.php
コメント