映画嫌い (418)
2009年5月12日 映画本日のクソ映画は2008年のスペイン映画「天使VS悪魔 (El Ultimo Justo)」である。まぎらわしいんだけど、そろそろ日本で劇場公開されるトム・ハンクス主演の米国映画「天使と悪魔」とは全くの別物である。便乗して似た邦題を付けやがったな。
36人の「正しき人々」が息絶えた時に世界は崩壊する・・・という伝説を信仰している2つのカルト教団があった。「正しき人々」を守ろうとする「天使団」と、「正しき人々」を抹殺して世界を崩壊させた後の新たな楽園的世界の始まりを説く「悪魔団」だ。「悪魔団」は数百年の長い歴史の中、35人の「正しき人々」を探し当てて抹殺してきた。残りは1人である。「2匹の蛇のナイフ」を使って殺さなければ、「正しき人々」は死んでも転生して別の人間として生まれ変わる。
「悪魔団」は旧約聖書の中に隠されていた暗号を解読し、「正しき人々」の最後のひとりが生まれた日時と場所を特定した。報道カメラマンとして活躍しているテオという男がその人物だと判明し、「悪魔団」はテオの元へ刺客を送る。執拗に追ってくる刺客。逃亡しながら事情の謎解きをしていくテオ。追ってくる警察。密かに接近してきた「天使団」。テオの運命は・・・。
くだらない。セコい謎解き逃亡劇だ。かなりレベルが低いなぁ。天使とか悪魔なんて全く出てこないし、その手のオカルト・シーンもない。テオが「正しき人々」のひとりとして何らかの特殊な能力を発揮するわけでもなく、終始、そのへんの普通のおっちゃんなのである。教団の名前を無理矢理と「天使団」と「悪魔団」ってな和訳にしちゃって、それで「天使VS悪魔」というタイトルにデッチあげるそのチープな詐欺的センスにも失笑だ。「悪魔団」の刺客がめちゃくちゃ弱くてねぇ、君たちの信仰の力ってその程度だったのぉ?と思ってしまう。「悪魔団」のリーダーってのが、「ヒーローズ」に出てくるリンダーマンみたいなのがイヤだな。
映画「天使VS悪魔」
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