映画嫌い (424)
2009年5月22日 映画本日のバカ映画は2008年のタイ映画「チョコレート・ファイター (Chocolate)」である。悪と戦うカンフー少女ってな映画で、こりゃまたバカバカしいのなんの。日本での劇場公開は明日からのようだ。
舞台はタイ。日本人ヤクザのマサシは、タイのヤクザのボスの愛人・ゼンとデキてしまった。ゼンの勧めでマサシは日本に帰り、ゼンはヤクザから逃げてマサシとの子供を産み、ひとりで育てるのだった。
産まれた子供は女の子で、ジンと名づけられた。ジンは生まれながらに脳に障害を持ち、精神障害というハンディを持ちながら育つが、驚異的な反射神経を持ち、いつの間にか神ワザ的なカンフーを身につけていた。幼馴染みの青年・ムンと組んで、ジンは街中でその反射神経のすごさを披露する見せ物を行なって稼ぐのであった。そんなある日、母・ゼンが重い病気になってしまう。医療費が必要になった。そこで、ムンとジンは、ゼンが高利貸しをして中小企業のオーナーに貸し付けていたお金を回収しようとする。当然、どのオーナーたちも返金を渋る。そこでジンのカンフーが爆裂するのだ。どの中小企業もジンの大暴れで血祭りに。それを知ったタイのヤクザのボスはゼンとジンを始末しようとするが・・・。
ひとことで言っちゃえば、「少女版ジャッキー・チェンのカンフー映画」ってな感じである。ジン役はスタントマンを使わず本人が激しいカンフーを演じている。この女優さん、ヤーニン・ウィサミタナンとう名前のようだ。本人がノー・スタントであれだけカンフーしているんだから、すごい運動神経をしているんだろうねぇ。タイにおけるカンフー・スターなんだろうか?
最後にNGシーン集を見せているのもジャッキー・チェン映画みたいだな。そのNGシーンを見ていると、かなりのケガ人が出た撮影のようだ。ジン役も痛そうなNGを何度も出しているのが見られる。ありゃ痛いだろうにぃ。
で、そのカンフー・シーンはなかなかなんだけど、肝心のストーリーが稚拙でちっともおもしろくない。ちょっとだけ「キル・ビル」っぽくなっちゃっているしなぁ。ジン役の存在感もそれほどないし、そんなに可愛くもなくて、、魅力的とまで言えないのが痛い。母・ゼンの役の女優さんもいまひとつ役にマッチしてないなぁ。日本人ヤクザのマサシを演じているのは阿部寛である。最近、この人、いろいろな映画に出まくりだねぇ。
「チョコレート」というヌケたタイトルにしているのはナゼ? と思い返してみたんだけど、それって、もしかして、ジンの主食がマーブル・チョコだから? く、くだらない・・・。
映画「チョコレート・ファイター」
http://www.chocolatefighter.com/
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