映画嫌い (425)

2009年5月23日 映画
 
本日のバカ映画は2009年の米国映画「ノウイング (Knowing)」である。ニコラス・ケイジ主演のバカバカしい映画である。日本では今年の7月10日より劇場公開されるらしい。今後、この映画を見る予定の人は以下を読んではならぬ。
 
MIT(マサチューセッツ工科大学)の天体物理学者、ジョン・ケスラーが主人公だ。彼の妻は前年にホテルの火災事故で死亡しており、今は小学生の息子・ケイレブとふたり暮らしだ。
ケイレブの通っている小学校の開校記念日の式典で、50年前の1959年に埋められたタイムカプセルの発掘・開封が行なわれた。タイムカプセルの中には、50年前にその小学校の当時の生徒が描いた絵が多数入っていたのだった。ところが、ケイレブが手にした1枚の紙は絵ではなく、多数の数字の羅列が書かれているものだった。ジョンはその数字の意味が気になる。
911012996・・・ って何だ?
9/11/01/2996/・・・と区切ってみる。
その時にジョンは気がついた。01年9月11日に2996人が死亡した同時多発テロの事だ。その直後に書かれている数字は事件の場所の緯度と経度だ。驚いたジョンは徹夜でその他の大量の数字を解読してみると、この50年間に起きた航空機事故、地震、津波などの主な事故・事件・災害の年月日、死者数、緯度と経度が書かれていると判明した。それらが50年前に予言されていた!とジョンは驚く。妻の死んだホテルの火災事故のことも予言されていた。その上に、まだ起きていない3つの事件についても書かれているじゃないか。その1つは、明日、81人が死亡するという予言だ。そして、翌日、予言の通り、ジョンの目の前で航空機が墜落し、81人の死者が出てしまった。事故を未然に防げなかった事にジョンは落ち込む。あと2つの予言が残っている・・・。
そんな時、息子・ケイレブに近づいて監視している謎の男の姿をジョンは見かける。いったい何者が何の目的で?
一方、50年前にあの数字を書いたとされるルシンダ・エンブリィという女性の事をジョンは調査(googleを使用)したところ、彼女は1988年に亡くなっていることが判明した。そこでジョンは情報を求めて、ルシンダの娘であるダイアナに接近するが・・・。
 
50年前の予言の数値列という前提のアイディアはまあまあ良い。ジョンの目の前で航空機が墜落する様子は生々しいほど良くできている。次の予言である地下鉄事故のシーンもなかなかの迫力だ。ところが、それから先のストーリーが荒唐無稽でバカバカしいのだ。それ以上にアイディアが膨らまなかったんだねぇ。最後の予言は人類滅亡の最終予言で・・・、宇宙人が宇宙船で救済にやってきて・・・、ってな事に進んぢゃうんだもの。おぃおぃ、宇宙人なんか出すなよ。人類の終末の日、信じる者だけがUFOに乗せられて楽園に連れていってくれる・・・というカルト教団の教義のようになっちゃっている。UFOに乗って楽園に行こう!と信者たちを集団自殺させたヘブンズ・ゲイト事件を思い出すのは私だけであるまい。その手のカルトのプロパガンダ映画のように見えてしまうんだよなぁ。ってことで、こんなバカバカしい映画は見る必要なし。
 
映画「ノウイング」
http://knowing.jp

 

 
私も地球外生命体の乗り物としてのUFOなんか信じちゃいないから、終末の日にUFOに乗せてもらえないに違いない。
 

 
 

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