映画嫌い (428)
2009年5月27日 映画本日のクソ映画は1977年の米国映画「ザ・カー (The Car)」である。
米国の荒野にあるイナカの村。ナンバープレートを付けていない謎の黒い車が突然と現われて村びとたちを襲う。サイクリングしていた男女に体当たりをして殺し、ヒッチハイクをしていた青年に突進して殺し、警察の署長をもひき殺す。
主人公は警官のウェイドだ。彼はキラー・カーを捕まえるために作戦をたてて、警官たちを総動員して追いつめようとする。あの車には誰も乗っていないという目撃者もいる。キラー・カーは誰が何の目的で?
う~ん、不条理型の連続殺人事件の映画と見せておきながらも、結局のところ、キラー・カーを悪霊の仕業にしちゃっているオカルト映画なんだもの、随分とセコいストーリーだよなぁ。キラー・カーを追い込んでダイナマイトで爆破ってのもセコい。ラストシーンでの、爆破されたキラー・カーの炎が悪霊の形になるシーンのアホらしさには、私はイスからズリ落ちてしまったぞ。悪霊の仕業にしちゃうと殺人の動機も何も説明の必要がなくなるし、車が消えてなくなったり、どこからともなく出現するという状況の科学的な説明も不要になっちゃうもの、ボロい商売だよなぁ。
この映画の1970年代という時代を感じさせるプチ・レトロ感のあるダサさにも失笑だ。そのいい加減なストーリーも70年代っぽいよなぁ。ストーリーに関係のない無駄なシーンも多過ぎるし、スカスカな内容にあきれるばかりなのは私だけであるまい。
で、悪霊は車を爆破されただけで退散したんだろうか? 悪霊のくせにそれでおしまいかよ? 根性のない悪霊だなぁ。
映画「ザ・カー」
http://www.imdb.com/title/tt0075809/
http://eiga.com/movie/44741
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