今回は正確には「ラーメン」ではない。中華麺の一種である「刀削麺」だ。
 
久々にショッピング・モール「アリオ札幌」に行ってきた。2年ぶりくらいだな。2005年10月のオープン以来、3度しか行く機会がなく、今回は4度目だ。だって、場所的にとても不便なんだもの。
昼飯時に行ったので、アリオ札幌の中にあるどこかのお店でランチしようと店舗の前を散策してみた。そうだ、以前にここに来た時、ラーメン店「五丈原」の支店を見かけたぞ・・・と思い出し、記憶を辿ってその場所に行ってみた。ところが五丈原がない。ありゃぁ~、五丈原はここを撤退しちゃったんだ。五丈原があったその場で営業していたのが「紅燈籠」という中華料理屋だ。店名は「ホンタンロン」と読むらしい。札幌にいくつか支店のある中華屋だ。街中の狸小路にもあるし、ススキノにもある。白石にもあったなぁ・・・と思いながら、今回はその店に入ってみた。
 
メニューの中に「刀削麺」ってのがあったので、それを注文してみた。「麻辣あんかけ」味、「坦々」味など5種類の味付けがあり、私は「麻辣あんかけ」味を指定した。780円である。
刀削麺を作っている店ってのは珍しい。紅燈籠のこの支店と白石にある支店以外で、札幌で刀削麺を出す店を私は知らないもの。
私は以前に中国で、本場の刀削麺を食べて、その麺の作り方も見せてもらったことがある。水で小麦粉を溶いて、粘土の固まりのようなハンドボールくらいの大きさの塊を作り、それを片手に持って、その表面をもう一方の手に持った金属板で勢いよく薄く削っていくのである。リズムに乗せて勢いよく、ピュッ、ピュッ、と削った麺を飛ばし、それが沸騰した湯の入っている鍋に直接と入る。そして茹で上がったのが刀削麺だ。字のごとく、「刀で削った麺」である。2~3メートル先にある鍋に百発百中で飛ばすという名人芸を持った麺職人もいるようだ。中国のメン飛ばし職人、恐るべし! 削った麺は長さも太さもバラバラで、一本10センチもない短いその麺の表面は非常にデコボコしていている。太い部分もあり、細い部分もあり、不規則にガタガタのその「不揃い」さが食感にバリエイションを与えているのである。作り方の大道芸的な様子が面白いだけではなく、その作り方からくる独特の粗さが良い方向に出ているのだ。麺自体の味は、ウドンと言うよりは、厚めの水餃子の皮ってな感じで、イタリアのラザニアにも近いような気がする。
 
それで、出てきた刀削麺、これは私が中国で体験した刀削麺に非常に近い。本場の刀削麺だ。「麻辣あんかけ」味のそれは、ラ-油で辛くしたあんかけで、あんかけヤキソバの上に乗っているような、野菜、キノコ、肉の類の具のバリエイションは良いし、ボリュ-もある。しかし、それほど辛くはなくて、ラ-油以外の辛味がない。味が軽いのである。もうちょっとコクを出して、味に個性と重みがほしいなぁ。麺はよくできているだけに、その点がちょっとだけ残念だ。
今回の評価は75点。合格。普通のラーメンに飽きてきたら、時にはこのような違った文化の麺を食べてみるのも良かろう。次回は「坦々」味のやつを試してみたいと思う。
 
紅燈籠
http://www.ario-sapporo.jp/floor/detail/index.php?serial=010340
http://www.welcome.city.sapporo.jp/food/chinese/index01.html
紅燈籠のヴィジッティング・カード
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/hontanlon.gif
アリオ札幌
http://www.ario-sapporo.jp/
 
 

 
 

 
 

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