映画嫌い (434)

2009年6月17日 映画
本日のクソ映画は2007年のブルガリア映画「メトロポリス 2035 (Nightmare City 2035)」である。
 
西暦2035年の近未来。人民は頭部にチップを埋め込まれ、国家による徹底的な管理体制の支配下にあった。国家は衛星経由でチップにニセのデータを送信して人民の視覚と脳細胞をコントロールし、廃虚となっている都市を繁栄しているきらびやかなメトロポリスに見せかけ、真実を隠蔽し、人民の自由をも奪っていたのである。
主人公は警官のマクダウェル。彼は国家の治安維持の為に働いていたが、真実を知る反政府グループとの接点を持った為に、廃虚である都市の現実の姿を知ることになり、反政府グループの女性リーダー・カイラに協力する事になった。カイラの作戦は、コンピュータ・ウィルスを衛星経由で送り込み、国家の送信しているニセのデータを排除し、人民に真実を知らせようとするものだ。コンピュータへのアクセスの為のパスワードのヒントを得たマクダウェルとカイラは・・・。

日本でこの映画のDVDの販売をしているのが、お馴染みのクソ映画専門会社「アルバトロス・フィルム」である。アルバトロスはブルガリア映画にまで手を伸ばしていたのかぁ・・・と、見る前から失笑である。実際に見てみたところ、このチープさ、さすがアルバトロスの買い付けた映画だなぁ・・・ってなデキソコナイ映画だった。毎度ながら、アルバトロス、やってくれるじゃん。
近未来の管理社会という設定も、その支配から人民を解放するというストーリーも古すぎだものなぁ。私はブルガリアの映画界ってものについてほとんど知識がないんだけど、こんなチープな映画で興行収入が得られるようなお国柄なんだろうか? 主演のマクダウェルがブルース・ウィリスのパチもんみたいなのが笑えるし、カイラが美女なのかオッペケペーなのかその微妙さにも笑えるねぇ。未来感を見せる為の無理矢理っぽいCGと実写の合成のヘタクソさ、撮影セットの安っぽいさもすごいよなぁ。ブルガリアといえば、冷戦時代に社会主義国という名の元の管理社会だったわけであるが、この映画はそのような過去の体制に関する批判もなければ、思想的なものも何もない。インチキくさい未来像に失笑させられるだけのバカ映画だったのさ。

映画「メトロポリス 2035」
http://www.albatros-film.com/title.phtml?route=&titleid=596
 
 

 
 

 
 

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