映画嫌い (435)

2009年6月18日 映画

本日のクソ映画は2007年の米国映画「アイ・ノウ・フー・キルド・ミー (I Know Who Killed Me)」である。
 
オーブリィは女子高生。彼女の住む街では、若い女性が誘拐され、その後に片腕・片脚を切断された死体となって発見されるという事件が連続発生していた。オーブリィの同級生も被害者になってしまった。FBIが捜査に乗り出したが、犯人に関する何の手がかりもない。
次に狙われたのはオーブリィだった。オーブリィはある夜に行方不明になってしまい、その2週間後、片腕・片脚を切断された状態で山中の路肩に倒れているのが発見された。まだ生きているぞ。病院に運ばれて手当てを受けるオーブリィの変わり果てた姿に両親は絶句だ。
ところが、意識を取り戻したオーブリィは、自分は「オーブリィではない」と言い張るのだ。自分は「ダコタ・モスという名前のストリッパー」だと言う。両親もFBIも困ってしまうが、DNAも一致しているんだから、彼女はショックから一時的な精神障害に陥っているのだろう。自称・ダコタは義手と義足を装着してリハビリを受けた後、退院してオーブリィの家に戻る。しかし・・・。
 
途中まで見ていて、そのオチがわかっちゃった。実はオーブリィとダコタは生き別れになっていた一卵生双生児なのである。だからDNAも一致して当然だ。その上、このふたり、日本語では何と言うのか知らないが、「スティグマティック・ツインズ (stigmatic twins)」というやつなのである。双子の一方がケガをしてしまうと、もう一方も同じ時刻に同じ位置をケガしちゃうというアレである。それを安易にオチにしちゃっているのだ。つまり、誘拐されて拉致監禁されているオーブリィがイカレた犯人に手を切断されると、同じ時刻に別の場所にいるダコタも同じ位置で手がちょちょ切れる。同じく足も・・・ってな具合だ。そして、わけもわからんまま手足がなくなってぶっ倒れたダコタが発見されて病院に運ばれたという次第だ。そのような事情を知ったダコタがオーブリィを救出しに行くストーリーになるのも見え見えだ。このストーリー、ちょいと安易すぎないかぁ?
勿論、スティグマティック・ツインズだなんていうのは、オカルト系の都市伝説で、それに似た事例もあるが、「偶然」でしかないのだ。もし、あなたのまわりに双子がいたら、くすぐってみて実験しようぜ。

ってことで、
本日の提言:
「双子をみかけたらくすぐれ!」
 
映画「アイ・ノウ・フー・キルド・ミー」
http://tos-label.at.webry.info/200903/article_34.html
 
 

 
ちなみに、この映画は毎年の最低映画を表彰する「ラジー賞」の9部門にノミネートされ、この映画で一人二役の主演をしたリンジー・ローハンが最低女優賞を2個も獲得するに至っている。ったくもぉ、最低!
http://www.anapnet.com/ent/15805
 

 
 

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