映画嫌い (438)
2009年6月25日 映画
本日のクソ映画は2009年のドイツ映画「クヌート (Knut und Seine Freunde)」である。シロクマの子熊ちゃんのドキュメンタリー映画である。子供向けだ。この映画は日本では夏休み映画として7月25日より劇場公開されるらしい。
ドイツのベルリン動物園。2006年12月、メスのホッキョクグマが子熊を出産したが、育児放棄。そこで、世界に前例のない人口哺育で子熊は育てられることになったのだ。その子熊は「クヌート」と名付けられ、飼育員のトーマス・デルフラインが育児を担当することに・・・。
単にヌイグルミみたいな可愛い子熊ちゃんの仕草を見せているだけのカラッポな映画だ。いくら子供向けだとしても、これはないだろう・・・ってなトンデモ映画である。クヌートの件だけで90分を持たせることができず、北極圏で暮らす野生のホッキョクグマの親子、ロシアの森林で母親を亡くして自力で生き抜かねばならなくなったヒグマの幼い兄妹、の無関係な2つのストーリーを切り貼りして見せて時間稼ぎしているのである。ほぼ全編が「可愛い子熊ちゃん」を見せているだけで、つかまえたアザラシを雪原のあたり一面を血まみれの真っ赤にして喰いちぎるといった野生な姿なんてありゃしない。クヌートの件については、シーンが変わるごとに「生後●●日、体重●●Kg」くらいのデータ表示をしろよな。ナレーションの解説内容もバカみたいに浅すぎるのも問題だなぁ。ちなみに、日本公開版ではナレーションに藤井フミヤ、テーマ曲演奏に宮本笑里を起用した音声に差し換えられている。ほぼ全編に流れるこのテーマ曲が邪魔すぎてイライラしてくるぞ。そんな音楽、いらねぇから、熊の息づかいや足音を聞かせろよ。かつてコレほど音楽が邪魔な映画ってあっただろうか?
ちなみに、クヌートが慕っていた飼育員のデルフライン氏は、昨年に病死している。現在、クヌートはベルリン動物園で一般公開されており、ベルリン動物園を代表する人気動物となっているようだ。
ちなみに、現在、札幌の円山動物園ではホッキョクグマの双子の子熊を展示の目玉にしているが、ほとんど話題にもされず、客はことごとく旭川の旭山動物園に持って行かれてしまっている。
映画「クヌート」
http://www.cinemacafe.net/official/knut-movie/
追記:
白くま・クヌートは2011年3月19日に急死した。享年4歳。
合掌。
ドイツのベルリン動物園。2006年12月、メスのホッキョクグマが子熊を出産したが、育児放棄。そこで、世界に前例のない人口哺育で子熊は育てられることになったのだ。その子熊は「クヌート」と名付けられ、飼育員のトーマス・デルフラインが育児を担当することに・・・。
単にヌイグルミみたいな可愛い子熊ちゃんの仕草を見せているだけのカラッポな映画だ。いくら子供向けだとしても、これはないだろう・・・ってなトンデモ映画である。クヌートの件だけで90分を持たせることができず、北極圏で暮らす野生のホッキョクグマの親子、ロシアの森林で母親を亡くして自力で生き抜かねばならなくなったヒグマの幼い兄妹、の無関係な2つのストーリーを切り貼りして見せて時間稼ぎしているのである。ほぼ全編が「可愛い子熊ちゃん」を見せているだけで、つかまえたアザラシを雪原のあたり一面を血まみれの真っ赤にして喰いちぎるといった野生な姿なんてありゃしない。クヌートの件については、シーンが変わるごとに「生後●●日、体重●●Kg」くらいのデータ表示をしろよな。ナレーションの解説内容もバカみたいに浅すぎるのも問題だなぁ。ちなみに、日本公開版ではナレーションに藤井フミヤ、テーマ曲演奏に宮本笑里を起用した音声に差し換えられている。ほぼ全編に流れるこのテーマ曲が邪魔すぎてイライラしてくるぞ。そんな音楽、いらねぇから、熊の息づかいや足音を聞かせろよ。かつてコレほど音楽が邪魔な映画ってあっただろうか?
ちなみに、クヌートが慕っていた飼育員のデルフライン氏は、昨年に病死している。現在、クヌートはベルリン動物園で一般公開されており、ベルリン動物園を代表する人気動物となっているようだ。
ちなみに、現在、札幌の円山動物園ではホッキョクグマの双子の子熊を展示の目玉にしているが、ほとんど話題にもされず、客はことごとく旭川の旭山動物園に持って行かれてしまっている。
映画「クヌート」
http://www.cinemacafe.net/official/knut-movie/
追記:
白くま・クヌートは2011年3月19日に急死した。享年4歳。
合掌。
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