映画嫌い (442)

2009年7月4日 映画
 
本日のクソ映画は2004年の米国映画「アダム 神の使い 悪魔の子 (Godsend)」である。
 
夫・ポール・ダンカンとその妻・ジェシー、そして8才の誕生日を迎えた息子のアダム。一家3人は平和な暮らしをしていた。ところが、アダムは交通事故で死んでしまう。激しく落ち込んでいるポールとジェシーの所へ、遺伝子研究で著名な医師・リチャード・ウェルズが現われて、アダムのクローンを作らないかと誘ってきた。リチャードが独自に研究開発したクローン技術によって、アダムの遺伝子を入れた卵細胞をジェシーの体内で着床させ、アダムと同じ遺伝子を持った子供を出産できると言うのだ。ポールはそんな違法な事に加担できないと始めは拒否していたが、ジェシーのアダムへの思いは深く、結局は同意をする。そして、ジェシーは無事にクローンの赤子を出産し、赤子に同じアダムの名前を付けるのだった。
リチャードは自分の技術によって誕生したクローンの様子を観察する目的もあって、親身になってポールの一家の面倒をみる。新しい住居を提供し、ポールの新たな職場の世話をして、その他の生活の相談にも乗るのだった。アダムは勿論、死んだアダムうりふたつ。両親に可愛がられ、何ら問題もなくアダムは成長した。
しかし、アダムが8才の誕生日を迎えた頃から、その様子がおかしくなったのだ。アダムは不可解な行動を取るようになり、ザッカリーという名前の少年が出てくる悪夢と幻覚がアダムを襲うのだ。死んだアダムの年齢に今のアダムが到達した事が影響しているのではないか?とポールは思い込むに至るが、リチャードはその説を認めようとしない。ポールはザッカリーという名前の少年のことを調査し・・・。
 
くだらないぞぉ。ザッカリーって何者で、なぜにアダムが?っていう謎解きになり、その一方で、怪しげなアダムによってジェシー危うし・・・ってなことになっちゃうんだが、そのザッカリーの正体にしてもバカらしいし、その影響がアダムに現われたこじつけの理由もバカらしいのだ。詳しくはここで述べないが、簡単に言っちゃえば、ザッカリーはリチャードの息子。それで、リチャードはアダムのクローン卵細胞を作る時にある細工をしていたというのが真相。それでもちゃんとストーリーがつながっていないよなぁ。いくら遺伝情報を操作しようが、記憶というものは遺伝情報として受け継がれないのは生物学の基礎じゃないか。その点、このストーリーはチープなオカルトにしかなっていないんだもの。インテリジェンスがないねぇ。それで、アダムがザッカリーの呪縛から解放されるわけでもなく、解決もなく中途半端に終わっちゃっているのもダメだなぁ。クローンものファンの皆さんも、こんなくだらない映画は無視しようぜ。
 
映画「アダム 神の使い 悪魔の子」
http://www.adam-movie.com/
 
 

 
 

 
 
 

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