映画嫌い (462)

2009年8月3日 映画

貴女の人生の貴重な時間をドブに捨てるどぉ~しょぉ~もないクソ映画を摘発し、絶対に見ないように注意を喚起するこのコーナー。本日のクソ映画は2007年の米国映画「ヒーロー・ウォンテッド (Hero Wanted)」である。
 
主人公はゴミ収集車での収集作業に従事しているリアム・ケースだ。彼は交通事故で妻と娘を亡くして、悲しみの日々を送っていた。そんなある日、街中の彼の目の前で、暴走車が路上で駐車していた車に激突し、追突された車は横転して燃え上がってしまった。炎に包まれたその車の中に取り残されている少女・マーリーをリアムは捨て身で救助する。そして、その功績でリアムは警察に表彰され、マスコミは彼をヒーローとして報道するのだった。
それから2年後のある日、リアムは銀行へ。窓口の女性・メラニーに小切手の換金を依頼しようとしたところ、その時に武装した銀行強盗が入ってきたのだ。強盗の銃が暴発してメラニーの頭に当たってしまい、リアムも腹部を撃たれてしまった。強盗は金を奪って逃走。リアムは重傷、メラニーは意識不明の重篤な状態で入院生活を続ける。傷が回復したリアムは密かに復讐を始める。銀行強盗の奴らはリアムの知っている男たちだったのだ。リアムは強盗の中の2人の男を次々に襲って殺す。強盗の他のメンバーたちはリアムが2人を殺したと断定し、リアムを呼び出して殺す為に、リアムが炎の車の中から救った少女・マーリーを人質にするのだった。そして、工場跡地で銃撃戦が始まり・・・。
 
見せ方がヘタクソだなぁ。すっごい三流映画なのだ。時系列をバラバラにして各シーンを見せている前半のその構成力の貧弱さには、ただ、ただ、あきれてしまった。そのような見せ方をする事に何の意味もないじゃないか。いったいどんな効果を狙っての事なのかねぇ?
それ以上にどぉ~しょぉ~もないのがストーリーである。復讐するオヤジというありがちの上記のストーリーには、実は裏ストーリーがあったことになっていて、それは、このようなものなのだ。リアムは妻と娘の墓参りをしていた時、近くの別の墓の所にいる女性を見かけた。それがメラニーだったのだ。亡き妻と似た雰囲気を持つメラニーにリアムは一目惚れ。密かにリアムはメラニーの事を調査し、メラニーが銀行員である事を知る。リアムは銀行の中に入ってみるものの、メラニーに声をかける事ができない。そこで、リアムはゴミ収集の仕事の同僚に5000ドルのギャラで芝居を依頼する。その芝居とは銀行強盗のマネをするというものだ。リアムはその時に「偶然」と銀行にいて、銀行強盗を追い払い、メラニーを救い、そしてリアムはメラニーの気を引くというものだ。リアムは銀行の警備状況を徹底的に調査していたのだ。警備は手薄だ。ところが、芝居を依頼された同僚は、リアムに知らせる事なく、その芝居の実行を知り合いのチンピラに依頼してしまった。警備は手薄なんだから、本当の銀行強盗ができてしまうではないか・・・ということで、本当の銀行強盗事件になってしまい、それでメラニーもリアムも撃たれてしまったのだ。う~ん、そ~いう下らないストーリー、何のつもりなんだ? サプライズにもなっていないなぁ。そのどぉ~しょぉ~もないヘナチョコ・ストーリーにあきれてしまったぞ。
三流映画ではお馴染みの、無駄な出演者も多いねぇ。あの2人の刑事、どう見ても必要ないだろ。メラニーの母も必要ない。最も必要ないのは、リアムの育ての父親役(リアムの亡き実父のベトナム戦争時代の戦友という設定)だろうなぁ。工場跡地での銃撃戦にリアムの援護の為にやってきて、ベトナムで鍛えたその腕で敵を撃っていくその姿に失笑だ。
とにかくヘタクソな映画だ。こんな映画に見る価値なし。

映画「ヒーロー・ウォンテッド」
http://www.ck-e.co.jp/dvd/h44v8c00000007p9.html
 
 

 
 

 
 

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